Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 ネイ・フランコ率いるフラメンゴ、勢いに乗って昨年王者も一蹴。
第10節 コリンチャンス 0-2 フラメンゴ
ブラジル全国選手権は、6月3〜4日に第10節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた コリンチャンス×フラメンゴ は、FWオビーナのゴールなどでフラメンゴが勝利をおさめた。 試合は、フラメンゴがFWオビーナのシュートで攻撃の口火を切れば、コリンチャンスはMFホージェルが積極的に前線に飛び出してチャンスメイク。互いにあわやという場面をつくったが、前半は 0-0 で終了した。試合は後半になって動いた。46分、フラメンゴは中盤からMFヘナット、DFフアンとダイレクトでパスをつなぎゴール前にボールを折り返したところを、FWペラルタが右足で合わせてゴールに突き刺した。流れるようなパスワークからの完璧な崩しだった。勢いに乗ったフラメンゴは58分にも、MFマルセーロ・マットスのクリアミスを拾ったFWオビーナが4,5歩ドリブルしてシュート。右足から放たれたボールは、ゴールマウスの右隅の底に沈んだ。2-0 としたフラメンゴは、その後コリンチャンスの猛攻をしのぎきって勝利をおさめた。 コリンチャンスのゴール欠乏症は深刻である。5月21日に行われた第6節 ( バスコに 4-2 で勝利 ) 以来、4試合無得点という最悪の状態に陥っている。今のコリンチャンスは攻撃の形すら作れていないというわけではなく、この4試合でも惜しいシーンは何度かつくっている。しかし、それでも得点できていないのである。テベスやヒカルジーニョ、カルロス・アウベルトといった主軸の不在が、大きく影響しているようだ。ゴールが遠いコリンチャンスは、課題山積みのままでワールドカップのウインターブレイクを迎えた。昨年のような強さを取り戻すことはできるのか。 一方のフラメンゴは、気分良くウインターブレイクを迎えることができる。ネイ・フランコ監督就任後の彼らは、サントスと引き分け、フルミネンセに敗れたが、パウメイラス、コリンチャンスの2試合で連勝。4試合で勝ち点を7増やして、順位も10位に浮上させた。いつも監督人事に失敗するフラメンゴだが、ネイ・フランコの抜擢はズバリ的中といったところか。チームの状態も決して悪くない。この調子を持続させて、ワールドカップ終了後に行われるコッパ・ド・ブラジル決勝を戦いたいところであろう。 写真; 58分に追加点をマークしたFWオビーナ ( フラメンゴ ) 。
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