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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

ネイ・フランコの的確な采配が的中。フラメンゴ、ベルドンに逆転勝利。
第9節 フラメンゴ 2-1 パウメイラス

 ブラジル全国選手権は、5月31日〜6月1日に第9節が行われた。ので行われた フラメンゴ×パウメイラス は、後半立て続けに2点をとって逆転に成功したフラメンゴが、不調のパウメイラスから勝ち点3を獲得した。

 試合は、DFフアンが左サイドを積極的に攻め上がるなどしてチャンスメイクすると、13分にはFWエジムンドのパスをFWエニウトンがシュート。キーパー正面に飛んだボールがこぼれたところにDFパウロ・バイエルが詰めたが再びGKジエーゴに阻まれた。他にもゴールポスト直撃のMFフランシスのシュートがあるなど、パウメイラスが立ち上がりを支配した。フラメンゴは30分頃から攻勢に転じて何度もゴール前に攻め上がるが、GKセルジオのファインセーブに阻まれ続けた。
 0-0 で迎えた後半も両者の積極的な攻撃は続く。そして58分、ついにスコアボードが動いた。右コーナーキックに飛びこんだDFチアーゴ・ゴメスが頭で合わせて先制。しかし、昨年までのフラメンゴならここで意気消沈するところだが、今年の彼らは違っていた。67分、FWオビーナが後方に流したボールをMFビニシウス・パシェーコがミドルレンジからシュートを決めて同点に追いつくと、勢いにのったフラメンゴはその3分後にゴール前でPKを獲得。これをFWペラルタが落ち着いて決め、逆転に成功した。優位に立ったフラメンゴはその後も積極的に試合を進め、1点のリードを守りきった。

 フラメンゴは、先制されての逆転勝利という最高の形でベルドンから勝利をもぎとった。大事な試合で勝利したポイントは、ネイ・フランコ監督の采配にあった。先制された直後にFWオビーナとMFビニシウス・パシェーコの2人を投入すると、その2人の連携で同点弾が生まれたのである。場 ( 試合 ) の流れを瞬時に読み的確な牌 ( 選手 ) を切る様は、まさに雀士の如し。爽快な逆転勝利で勝ち点を11に伸ばしたフラメンゴは、順位も11位に浮上。コッパ・スダメリカーナ出場圏内の順位に食い込んだ。名門の復活も、ネイ・フランコの手にかかれば充分に可能かもしれない。そう思わせるほど内容の良い試合だった。

 対するパウメイラスも、不調ながらこの日は選手個々が懸命に働いていた。攻守の切り替えや中盤のつなぎは決して悪くなかった。逆転される嫌な負け方だけをみれば相変わらず悪い流れをひきずっているようにも見えるが、2つめの失点は微妙な判定のPKを献上してのこと。DFカルロス・ガマーラ ( パラグアイ代表 ) 不在の中で健闘したと評価したい。チッチ監督の戦術や意志が今以上にチームに浸透すれば、浮上のきっかけはつかめるはずだ。

 写真右上; 同点弾を決めたMFビニシウス・パシェーコ ( 中央 ) を取り囲んで喜ぶフラメンゴの選手たち。
 写真左下; FWジエーゴ・シウバ ( フラメンゴ / 右 ) とDFチアーゴ・ゴメス ( パウメイラス ) がボールを競ってマッチアップ。


ブラジル全国選手権 2006 第9節 (31/05/2006)
フラメンゴ 2-1 パウメイラス
ジエーゴ GK セルジオ
マルセリーニョ
ヘナット・シウバ
ホナウド・アンジェリン
( ホドリーゴ・アーホス )
フアン
DF パウロ・バイエル
レオナルド・シウバ
チアーゴ・ゴメス
マルシオ・カレッカ
ジョナタス
ゴエーベル
( ビニシウス・パシェーコ )
レオ・メデイロス
ワウテル・ミニョーカ
MF アウセウ
フランシス
( ホージェル・ベルナード )
ウェンデウ
ミシャエウ
( ホージェル )
ジエーゴ・シウバ
( オビーナ ) ペラルタ
FW エジムンド
( ヘイナウド ) エニウトン
ビニシウス・パシェーコ 67
ペラルタ 70
ゴール 58 チアーゴ・ゴメス
ゴエーベル
ペラルタ
イエロー
カード
マルシオ・カレッカ
パウロ・バイエル
ネイ・フランコ 監督 チッチ
主審; レオナルド・ガシーバ
スタジアム; マラカナン ( リオ・デ・ジャネイロ )
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