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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

悪い流れと良い流れの差。クルゼイロ、終了間際の失点で勝利を逸す。
第9節 クルゼイロ 1-1 アトレチコ・パラナエンセ

 ブラジル全国選手権は、5月31日〜6月1日に第9節が行われた。ベロ・オリゾンチのミネイロンで行われた クルゼイロ×アトレチコ・パラナエンセ は、クルゼイロが試合を優位に進めながら終盤に追いつかれ引き分け。目前で勝利を逃した。

 試合は、クルゼイロがパスをつないでリズムをつくる。迎えた34分、右コーナーキックにDFエドゥー・ドラセーナが頭で合わせた。ボールはGKクレーベルが弾いたが、こぼれ球にFWエウベルが詰めてクルゼイロが先制。その後クルゼイロは優位に立って試合をコントロールした。ハーフタイムにクルゼイロは、左太ももの痛みを訴えたMFレアンドロ・ボンフィンをベンチに下げて、MFサンドロを投入。前半中盤で効いていたレアンドロ・ボンフィンを下げたことが、アトレチコ・パラナエンセに可能性を与えてしまった。
 後半はアトレチコ・パラナエンセが盛り返して反撃に出た。徐々に相手陣内でボールをまわせるようになったアトレチコ・パラナエンセは、74分にDFパウロ・アンドレがコーナーキックに頭で合わせる決定的な場面をつくると、76分にはDFジャンカルロスのクロスからMFファブリッシオがシュートを放つなどして、クルゼイロのゴールマウスを脅かし始める。そして試合終了間際に試合が動いた。89分、MFファブリッシオの横パスを受けたMFアラン・バイーアが約35mの距離からミドルシュートを放つと、GKファービオの手を弾いてゴールネット上辺に突き刺さった。豪快にシュートを放ったアラン・バイーアのゴラッソーと表現すべきか、ファービオのミスと表現すべきか微妙なシーンだったが、どちらにせよ敗色濃厚だったアトレチコ・パラナエンセにとって貴重な同点弾であったことに違いはなかった。クルゼイロは、勝てたはずの試合を落としてしまった。

 前節引き分けて首位の座から滑り落ちたクルゼイロは、この日勝って勢いを取り戻しておきたいところだった。しかし、引き分けてしまった。良いリズムで攻めては何度かチャンスをつくっていた前半の調子を、後半も持続させることができなかった。レアンドロ・ボンフィンが負傷し、エウベルは終盤には疲れきっていた。FWカルリーニョス・バラーの投入も2点目には結びつかなかった。アラン・バイーアのシュートの瞬間に関しては、クルゼイロの選手は誰一人としてシュートコースに身を投げ出そうとしなかった。残り1分で追いつかれての引き分け。クルゼイロは、前節から続く嫌な流れを断ち切れずにいる。

 対するアトレチコ・パラナエンセは、不安定な戦力ながらある程度の結果を残せている。後半ロスタイムにFWデニス・マルケスのゴールで勝利した前節の良い流れを持続し、この日も終了間際にスコアボードを動かした。ジュニーニョ・ペルナンブカーノを彷彿とさせるシュートで勝ち点1をチームにもたらしたMFアラン・バイーアは試合後「ボールをつないだほうがいいのかなとも思ったんだけど、思いきってシュートを打ってみた。結果は…ご承知の通り。最高だね」と非常に嬉しそうだった。今の良い流れに乗って、次節パウメイラスも倒したいところである。

 写真右上; 後方からMFファブリッシオ ( アトレチコ・パラナエンセ / 左 ) のチャージを受けて倒されるMFワグネール ( クルゼイロ / 右 ) 。
 写真左下; 自らのゴールに喜ぶFWジオバンニ・エウベル ( クルゼイロ ) が、DFエドゥー・ドラセーナ ( 上 ) に抱きしめられる。


ブラジル全国選手権 2006 第9節 (31/05/2006)
クルゼイロ 1-1 アトレチコ・パラナエンセ
ファービオ GK クレーベル
エドゥー・ドラセーナ
ルイゾン
チアーゴ・エレーノ
ミシェウ
DF ダニーロ
パウロ・アンドレ
アレックス
( エバンドロ )
ジャンカルロス
ジョニウソン
レアンドロ・ボンフィン
( サンドロ )
ワグネール
レアンドロ
( アンデルソン )
MF アラン・バイーア
エランジル
ファブリッシオ
モレーノ
ジウ
ジオバンニ・エウベル
( カルリーニョス・バラー )
FW フェヘイラ
( ジョアン・レオナルド )
エレーラ
( デニス・マルケス )
ジオバンニ・エウベル 34 ゴール 89 アラン・バイーア
イエロー
カード
ジャンカルロス
ファブリッシオ
モレーノ
パウロ・セーザル・グスモン 監督 ジバニウド・オリベイラ
主審; アントーニオ・オーラ・フィーリョ
スタジアム; ミネイロン ( ベロ・オリゾンチ )
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