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Seleção Brasileira 〜ブラジル代表〜

「神の思し召しだね」 サンパウロの心臓がセレソン入り。
サンパウロのMFミネイロ、エジミウソンの代役として代表当確。

 エジミウソンの離脱で誰がセレソン入りするのかが注目されたこの日、ブラジル代表のカルロス・アウベルト・パヘイラ監督はサンパウロに所属するMFミネイロの招集を決断した。当のミネイロは突然の代表入りに「びっくりした」と少々困惑気味だったが、彼の表情はとても嬉しそうだった。

 MFミネイロは、ブラジル国内でもとりわけ高い評価を得ているボランチ。2005年に当時のエメルソン・レオン監督に見出されると、チームの心臓部分である中盤の底を任されるようになった。リベルタドーレス優勝に大きく貢献すると、世界クラブ選手権ではリヴァプールから決勝ゴールを奪って一躍その名を世界中に知らしめた。ドゥンガに例えられることもあるほどの選手で、能力は申し分ない。

 しかし、ワールドカップの南米予選を通してミネイロは一度もセレソンに呼ばれたことがなかった。ミネイロに白羽の矢を立てたことについてパヘイラ監督は、「国内のクラブの様子も常に見ているが、ミネイロのことは昨年からずっと気になっていた。上背はないが、ボランチとしての資質が高く、一流の選手であると思っていた。ミネイロこそ、エジミウソンの代役として最も適していると判断した」と説明している。

 突然のセレソン入りにミネイロは「本当に驚いた。ぼくにとってセレソンは遠い存在だったけど、その遠い存在の仲間入りを果たせたんだからね。エジミウソンの離脱を知ったときはとてもショックだったし残念。そして、その彼の代役には誰が選ばれるのだろう、って考えてた。もちろんぼく以外の誰なのかをね。そしたらパヘイラ監督から連絡が来て、ぼくの名前を呼んだんだ。もう信じられなかったよ。まだ困惑してるけど、でもぼくはセレソンに入れて本当に幸せ。きっと神様の思し召しでぼくにチャンスが与えられたんだろうね」と、嬉しそうに語った。

 ミネイロは、今週の全国選手権第9節「サンパウロ×フルミネンセ」戦に出場したのち、セレソンに合流すべくスイスに発つ予定だそうだ。神に与えられた千載一遇のチャンスを、ミネイロは生かしきることができるのか。

 写真右上; 大会前の代表離脱が決定。悔しさのあまり涙ぐむMFエジミウソン。
 写真左下; 負傷した膝をずっと気遣ってくれたマリオ・ザガロ テクニカルディレクターに抱きしめられ、こぼれ落ちそうな涙をぐっとこらえるMFエジミウソン。

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