Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 リベルタドーレスでもありうる対決は、インテルナシオナウの快勝。
第5節 インテルナシオナウ 3-1 サンパウロ
ブラジル全国選手権は、5月13〜14日に第5節が行われた。ポルト・アレグレのエスタジオ・ベイラ・ヒオで行われた インテルナシオナウ×サンパウロ は、DFインジオの2ゴールなどでインテルナシオナウが快勝した。 リベルタドーレスで現在も勝ち残っているブラジル勢同士の対決となったこの試合は、13分にゴール前に走りこんでいたDFインジオが右からのクロスに合わせてインテルナシオナウが先制。その後もインテルは素早いパスワークで自分たちのリズムをつくって試合をコントロールした。前半は劣勢のサンパウロだったが、後半の開始直後にFWアロイージオのヘッドで同点に追いつく。ところが、コーナーキックを得たインテルナシオナウはその5分後に再びDFインジオがゴールを決めると、60分にはFWハファエウ・ソービスがDFファボンのミスに乗じて3点目のゴールを奪ってサンパウロを突き放した。苦境に立たされたサンパウロは、70分にMFダニーロに代えてFWヒカルド・オリベイラを投入。約半年間戦列を離れていたブラジル代表候補の力で逆転を図ったが、ゴールは奪えなかった。 インテルナシオナウは、攻守が非常に噛み合い、パスも流れるようにつなぐことができたのが勝利につながった。先のリベルタドーレスでは敵地キトで嫌な逆転負けを喫したが、その悪い流れを払拭する意味でも是非勝ちたかった試合。首位サントスに並ぶこの勝ち点3がもつ意味は決して小さくない。不振にあえいでいたFWハファエウ・ソービスにゴールが生まれたのも嬉しい話題ではあるが、それ以上に動きがキレていたDFインジオの積極性を評価したい。 対するサンパウロは、序盤から相手の連続的な速い攻撃の前に苦戦し、主導権を握れなかった。ムリシ・ハマーリョ監督は昨年インテルナシオナウを率いており、相手選手の長短を知り尽くしていたが、彼らの短所につけこむこともできず。逆にかつての教え子に"恩返し"をされてしまった。首位戦線に残るためには、インテルナシオナウのような好調のクラブからいかに勝ち点をとれるかが焦点になる。この敗戦は、サンパウロにとっては少々痛い。
写真右上; 13分、先制ゴールを決めたDFインジオ ( 左 ) は、DFエウデル・グランジャとハイタッチをかわす。
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