Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 いまだ負けなしのベレス。ニューウェルスとの同胞対決も制す。
決勝トーナメント1回戦 1st.Leg ニューウェルス 2-4 ベレス・サルスフィエール
コッパ・リベルタドーレスは、4月27日に決勝トーナメント1回戦の 1st.Leg が行われた。アルゼンチンはロサーリオのエスターディオ・エル・コロッソで行われた ニューウェルス×ベレス・サルスフィエール は、MFレアンドロ・ソモーサのPKによる2点などで計4点を奪ったベレスが接戦をものにした。 試合は、敵地にもかかわらずベレスが積極的に攻めた。13分にMFレアンドロ・ソモーサがミドルレンジからシュートを放つなど前へ前へと攻め込んだベレスは17分、ペナルティエリアの左に侵入したFWマウロ・サラーテが鮮やかなシュートを決めて先制。だが現在国内リーグで優勝戦線に絡んでいる好調のニューウェルスも負けじと反撃に出る。33分、FWアリエル・オルテガ ( 元アルゼンチン代表 ) のフリーキックをDFニコラス・スポッジが決めて同点に追いついた。その後互いにチャンスをつくったが前半は 1-1 で終了した。 後半、厚い攻撃をしかけたのはニューウェルスだったが、効率よく点を重ねたのはベレスだった。50分、セットプレイの場面でDFクラウディオ・ウサインがDFペジェグリーノを倒してPKを獲得したベレスは、MFレアンドロ・ソモーサがきっちり決めると、直後の51分にはFWマウロ・サラーテのパスをFWセバスティアン・エレーロスが決めて 3-1 とリードを広げた。ところがその直後の52分にニューウェルスは、速攻からMFベジュッチが攻め上がると最後はFWスコッコがペナルティエリアの右45度から右足を振り抜いて1点を返す。わずか3分間で3ゴールが生まれ、試合は熱を帯びはじめた。同点を狙うニューウェルスはミドルレンジから果敢にシュートを放つなどして相手を揺さぶったが、3点目は奪えず。逆にベレスが4点目を奪った。79分、再びPKを得たベレスはMFレアンドロ・ソモーサが落ち着いてゴールに沈めて 4-2 。激しい点の取り合いはベレスが制した。 ニューウェルスは、現在国内リーグで4位と好調。まだ優勝に望みをつないでいる。あわよくばリベルタドーレスとの二冠もありえるわけではあるが、この日は前線の2人にいつものキレがなかった。FWオルテガは執拗なマークを嫌ってボールに絡まず、FWスコッコは決定的なシュートを何本か放ったものの、ゴールに結びついたシュートは1本だけだった。この敗戦によってニューウェルスは次節、3点差以上での勝利が義務づけられた。彼らのリベルタドーレスは、次節で終わってしまうかもしれない。 対するベレス・サルスフィエールは、今季のリベルタドーレスで無類の強さを見せつけている。グループリーグから数えて7戦を消化し、その戦績は6勝1分。チーバス・デ・グアダラハーラ ( メキシコ ) 、インテルナシオナウ ( ブラジル ) と並ぶ無敗クラブのひとつである。この日はFWマウロ・サラーテが抜群にキレており、前後半を通じて素晴らしい動きをみせていた。それが56分に2枚目のイエローで退場処分に。次節、ホームでの 2nd.Leg でもキーマンになるはずだったマウロ・サラーテの不在は痛い。しかしながら、アウェイゴール4点は大きなアドバンテージだ。 写真; 79分にダメ押しのゴールを決めたFWレアンドロ・ソモーサ ( 写真左 ) は、MFマウロ・サラーテ ( 写真右 ) に抱きつかれる。
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