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Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜

"故郷"でマスケ退場。注目の第一戦はリーベルが先勝!
決勝トーナメント1回戦 1st.Leg リーベル・プレート 3-2 コリンチャンス

 コッパ・リベルタドーレスは、4月26日に決勝トーナメント1回戦の 1st.Leg が行われた。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのエル・モニュメンタルで行われた リーベル・プレート×コリンチャンス は、FWエルネスト・ファリアスのゴールなどでリーベルが辛くも勝利した。コリンチャンスはFWテベスのゴールで反撃に転じたが、MFハビエル・マスチェラーノが2度の警告で退場するなど不利が重なって敗れた。

 試合はリーベルがボールをコントロールしたが、先制したのはコリンチャンスだった。15分、MFマルセーロ・マットスが前線にフィード。DFレオナルド・タラモンティの裏を突いたFWカルロス・テベスがフリーでこのボールを受けると、寄せにきたDFパウロ・フェラーリをかわしてペナルティエリア外の左45度あたりから鋭いシュートをゴールに突き刺した。ボカ時代から強い敵対心をもっているFWテベスの闘争本能が生んだファインゴールだった。しかし、先制されたリーベルは動揺せず試合に集中。短いパスを重ねて攻撃を組み立てると25分、ゴール前の浮き球をFWエルネスト・ファリアスが華麗なオーバーヘッドキックでゴールマウスに叩きこみ同点。勢いにのったリーベルは31分、DFパウロ・フェラーリが左サイドからDFフーベンス・ジュニオール、MFマルセーロ・マットスの2人を抜いてゴールを決め、逆転に成功した。
 2-1 で折り返した後半、リーベルはさらに攻撃に重点を置いて相手陣内に攻め込む。MFガジャルド、FWファリアスを筆頭にシュートを乱発して相手を疲弊させると、業を煮やしたMFハビエル・マスチェラーノがMFガジャルドへの危険なタックルで2枚目のイエローカードをもらい退場。数的不利に追い込まれたコリンチャンスは次第に防戦一方になっていった。迎えた81分、コーナーキックのこぼれ球をMFホナタン・サンターナがシュートを決めて 3-1 とリードを広げた。終了間際にFWシャビエルに1点を返されたが、リーベルは最後まで試合に集中して3-2 で 1st.Leg をものにした。

 リーベル・プレートは、国内リーグでこそ煮え切らない試合を続けているが、リベルタドーレスにおいては高いモチベーションを維持できている。先週も最終節でグループリーグ突破を決め、必死の思いで決勝トーナメントに駒を進めた。その初戦、とりわけ輝いていたのは国内リーグでもっか得点王のFWエルネスト・ファリアスだった。ファリアスは前半の同点ゴールだけでなく、後半も果敢にゴールを狙って前へ前へと攻め立て5度も決定的なシュートを放った。勝ちたいという彼の強い思いがチーム全体に浸透した結果、難敵コリンチャンスから勝利することができたのだろう。しかし、相手に2点のアウェイゴールを与えてしまったため、まだ油断は許されない。次節、パカエンブーでもリーベルは全力で試合に臨むに違いない。次で結果を残して初めて、昨年のスダメリカーナのリベンジが果たされるのだから。

 対するコリンチャンスは先制した15分以後、テベスとニウマールの2トップが相手の執拗なマークで自由に動けず、攻めあぐねた。前半は先制の場面以外でこれといったチャンスもつくれなかった。相手のマークが少し緩くなった後半は、攻撃にも多少変化が見られたが、シュートはいずれもペナルティエリア内で放たれたのみ。ミドルレンジからの積極的なシュートが全くなかった。これでは相手の守備ラインを乱すことはできないし、自慢の攻撃力が機能しなくて当然であろう。67分には元リーベルのMFハビエル・マスチェラーノが2枚目のイエローカードで退場になり、"リーベルをよく知る男"を欠いた状態で 2nd.Leg を乗り越えなければならない。次週、パカエンブーでコリンチャンスの巻き返しはあるのか。

 写真右上; 25分、華麗なオーバーヘッドキックでゴールを決めたFWエルネスト・ファリアス ( リーベル・プレート ) 。
 写真左; MFマルセーロ・ガジャルド ( リーベル・プレート / 写真右 ) を執拗にマークするMFハビエル・マスチェラーノ ( コリンチャンス / 写真左 ) 。
 写真右下; 15分、得意の位置から右足を思いきり振り抜き、先制ゴールを決めたFWカルロス・テベス ( コリンチャンス / 写真右 ) 。


コッパ・リベルタドーレス 2006 決勝トーナメント1回戦 1st.Leg (26/04/2006)
リーベル・プレート 3-2 コリンチャンス
ヘルマン・ルクス GK シウビオ・ルイス
パウロ・フェラーリ
フリオ・セーサル・カセレス
ダニーロ・ヘルロ
レオナルド・タラモンティ
DF コエーリョ
マルクス・ビニシウス
ベトン
フーベンス・ジュニオール
ホナタン・サンターナ
オスカル・アウマーダ
フェデリコ・ドミンゲス
マルセーロ・ガジャルド
( ハイロ・パティーニョ )
MF マルセーロ・マットス
ハビエル・マスチェラーノ
ヒカルジーニョ
( ホージェル )
カルロス・アウベルト
ゴンサーロ・アーバン
( ゴンサーロ・イグアイン )
エルネスト・ファリアス
( クリスティアン・トゥーラ )
FW カルロス・テベス
ニウマール
( シャビエル )
エルネスト・ファリアス 25
パウロ・フェラーリ 31
ホナタン・サンターナ 81
ゴール 15 カルロス・テベス
92 シャビエル
パウロ・フェラーリ
フェデリコ・ドミンゲス
レオナルド・タラモンティ
オスカル・アウマーダ
エルネスト・ファリアス
イエロー
カード
ハビエル・マスチェラーノ


レオナルド・タラモンティ レッド
カード
ハビエル・マスチェラーノ
ダニエル・パサレラ 監督 アデマール・ブラーガ
主審; カルロス・アマリージャ ( パラグアイ )
スタジアム; エル・モニュメンタル ( ブエノスアイレス )
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