Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 サンパウロ、内容良しもベルドン守備陣を崩しきれず 1-1 のエンパテ。
決勝トーナメント1回戦 1st.Leg パウメイラス 1-1 サンパウロ
コッパ・リベルタドーレスは、4月26日に決勝トーナメント1回戦の 1st.Leg が行われた。ブラジルはサンパウロのエスタジオ・パルケ・アンタルチカで行われた パウメイラス×サンパウロ は、互いに攻め合いながらも勝機を逸し、1-1 の引き分け。勝負の行方は 2nd.Leg に持ち越された。 試合は、いきなりラフプレイが飛び出す緊迫した展開になった。開始早々の1分、FWエジムンドが激しい当たりでボールをもったMFジョズエを倒し、両者に緊張が走った。カルロス・シモン主審が野獣をなだめて試合は再開。そして4分、DFダニエウのパスをカットしたFWアロイージオがシュートへ。ゴールにはならなかったがサンパウロが最初の決定機をつくった。22分、そのFWアロイージオがDFカルロス・ガマーラのマークを振り切ると、ペナルティエリア内の右側からゴールを決めてサンパウロが均衡を破った。流れはサンパウロにあった。しかし34分、サンパウロは相手にPKを献上する。左サイドをパウメイラスに攻められると、ゴール前にあがったクロスをDFファボンが頭でクリア。そのボールは無情にもペナルティエリア内にいたMFソウザの右腕に当たった。FWエジムンドがこのPKを沈めてパウメイラスが同点に追いつき、試合の行方はわからなくなった。 前半終了間際にMFジュニオールが鋭いシュートを放ち、こぼれ球をFWチアーゴが詰めるなど積極的に攻めたサンパウロは、後半も自分たちのリズムを保って試合を進めた。78分にはFWアロイージオのパスに反応して途中出場のFWレアンドロがゴール前に抜け出すも、シュートはGKセルジオの正面に阻まれてゴールならず。終盤にはMFダニーロがゴール前でシュートを放ったが追加点を奪うことはできなかった。パウメイラスもDFパウロ・バイエルやMFコヘーア、MFマルシーニョと後方の選手も積極的にシュートを打ったが、こちらも2点目を奪うには至らず。最後まで緊迫した状態で試合は終わり、1-1 で引き分けた。 パウメイラスは、この試合の3日前にエメルソン・レオン監督を解任。後任が見つからないままサテライトを率いているマルセーロ・ビラル氏を臨時監督において試合に臨んだ。ホームでの試合であるにもかかわらず相手に主導権を握られていた。60分にMFジュニーニョ・パウリスタ ( 元ブラジル代表 ) を投入して流れを変えようと試みたが、ジュニーニョ・パウリスタ自身のコンディションが万全でなかったこともあり、流れを変えるまでには至らなかった。チームの状態は決して良くはないが、負けなかったことで次節に望みをつなぐことはできたはず。世論はパウメイラス不利とみているが、ポジティブな意味で世論を裏切ってほしいところである。 対するサンパウロは、相手よりも2本多い6本もの枠内シュートを放ちながら1得点にとどまった。こちらはムリシ・ハマーリョ監督の元、チームとしてまとまりもよく、メンバーも固定され連携も申し分ない。事実、この試合でも主導権を握ったのはサンパウロだった。しかし、途中出場のFWレアンドロ ( 元フルミネンセ ) は、最初のシュートを放ったとき以外では全くボールに絡めなかった。FWレアンドロがもう少し前線で絡めていれば、勝機はあったはず。サンパウロが勝つべき試合で勝つために必要なのは、移籍してきた新参者との連携をもう少し高めることなのかもしれない。 写真; 36分、同点のPKを決めたFWエジムンド ( パウメイラス ) だが、流れの中ではDFファボン ( サンパウロ / 写真左 ) の前に沈黙した。
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