Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 完璧な試合運び。エストゥディアンテス、失点を許さず先勝。
決勝トーナメント1回戦 1st.Leg エストゥディアンテス 2-0 ゴイアス
コッパ・リベルタドーレスは、4月25日に決勝トーナメント1回戦の 1st.Leg が行われた。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのエスターディオ・センテナーリオで行われた エストゥディアンテス×ゴイアス は、MFディエーゴ・ガルバンのゴールなどでエストゥディアンテスが先勝した。 試合は、エストゥディアンテスの攻撃ばかりが目立つ内容だった。開始から前線にボールを集めて攻勢に出たエストゥディアンテスは、FWマリアーノ・パボーネやFWホセ・ルイス・カルデロンらが果敢にゴールを狙えば、中盤以降はコンパクトに保って相手の攻撃の芽を摘むなど早々と主導権を掌握。ゴイアスを防戦一方に追いやると、前半だけで6本ものシュートを浴びせた。エストゥディアンテス主導のペースは後半も崩れず、終始ゴイアスを圧倒。そして残り時間が10分を切ったところで、ついに試合が動いた。82分、カウンターからMFディエーゴ・ガルバンがペナルティエリアの右側から鋭いシュートをゴールネットに突き刺して先制したエストゥディアンテスは、後半ロスタイムにもDFジュリオ・サントスのファウルで得たPKをFWホセ・ルイス・カルデロンが冷静に決めて試合をものにした。 エストゥディアンテスは、完璧な試合運びでゴイアスの長所を完璧に封じた。4バックは最後までラインを高く保ち相手にスペースを与えなかった。効率的な守備は攻撃にも自ずと厚みを持たせた。前半6本、後半には9本ものシュートを放つなど、最後まで攻撃の手を緩めることはなかった。相手にアウェイゴールを与えずに勝利したエストゥディアンテスは、余裕を持ってゴイアニアに乗り込むことができる。ベスト8への道は少し開けたか。 対するゴイアスは、まったくもって攻撃をさせてもらえなかった。相手の猛攻を耐えるシーンばかりが続き、シュートは17分と63分のわずか2本だけ。枠内に飛んだシュートは17分のFWソウザのシュートだけだった。ピッチ全体に幅をきかせた相手の術中に見事にハマり、2人の退場者を出すなど90分間もがきつづけるだけだった。次節はホームで3点差以上の勝利をあげなければ、ベスト8の道は閉ざされる。形勢不利は否めない。 写真; 相手の厳しいマークを受けながらもボールをコントロールするFWマリアーノ・パボーネ ( エストゥディアンテス ) 。ゴールを決めることはできなかったが、チームの攻撃の軸としては及第点の働きをしてみせた。
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