Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 予想以上に苦しんだリーベル。サパータの右足が満身創痍のチームを救う。
グループ8 第6節 リーベル・プレート 1-0 リベルター
コッパ・リベルタドーレスは、4月20日にグループ8の第6節が行われた。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのエル・モニュメンタルで行われた リーベル・プレート×リベルター は、MFビクトール・サパータのゴールで先制点を奪ったリーベルが苦しみながらも勝利した。これで勝ち点を9に伸ばしたリーベルは、3位以下の結果に関係なくグループリーグ突破を決めた。 試合は、序盤からリーベルが積極的に攻撃をしかけていった。FWモンテネグロとFWファリアスの2人は前線でゴールを奪う機会をうかがったが、リベルターは5試合でわずか2失点というパラグアイらしい堅い守備でことごとくリーベルの攻撃を跳ね返し続けた。前半終了間際にはMFハイロ・パティーニョが強烈なシュートを放つも、GKアルド・ボバディージャがファインセーブでボールをはじき返した。 後半、業を煮やしたダニエル・パサレラ監督は59分にMFガジャルドとFWオベルマンの2人を投入し、攻撃により一層の厚みを加えた。迎えた82分、リーベルの執念がついに実る。右サイドを駆け上がったDFパウロ・フェラーリがゴール前ににグラウンダーのパスを流すと、これを受けたMFビクトール・サパータが右足を振り抜いてゴールに突き刺した。得点が奪えずもがく時間の長かったリーベルだったが、執念で得た1点を守りきって勝ち点3を積み上げることに成功した。 リーベル・プレートは、満身創痍の状態にあった。このグループリーグでは開幕前の予想で圧倒的に有利だと思われていたにもかかわらず、思わぬところで負けたり引き分けるなどしてグループリーグ突破を早く決めることができなかった。それは国内リーグにも少なからず影響を与えた。先のサン・ロレンソ戦 ( 後期第15節 ) で引き分けに甘んじた結果、宿敵ボカに首位の座を明け渡した。スタートダッシュに成功し勢いよく勝利を重ねていた今年の初めとは、明らかに状況が違っている。そんなチーム状態を考慮すれば、この試合であげたビクトール・サパータの1点がどれだけ価値のあるものだったかは容易に理解できるであろう。 グループ8からは、1位リベルターと2位リーベル・プレートの勝ち上がりが決まった。 写真; 82分に値千金のゴールを奪ったMFビクトール・サパータ ( リーベル・プレート ) 。
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