Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 首位を粉砕!コリンチャンス、自慢の2トップで勝ち点3を獲得。
グループ4 第5節 ウニベルシダー・デ・カトーリカ 2-3 コリンチャンス
コッパ・リベルタドーレスは、4月6日にグループ3の第5節が行われた。チリの首都サンティアーゴのエスターディオ・サン・カルロス・デ・アポキンドで行われた ウニベルシダー・デ・カトーリカ×コリンチャンス は、FWカルロス・テベスのゴールなどでコリンチャンスが接戦をものにした。 試合は、開始早々コリンチャンスがゴール前に攻め込み、MFカルロス・アウベルトのクロスにFWテベスが合わせたが、GKブリュバシッチのファインセーブに阻まれた。すると2分、ウニベルシダー・デ・カトーリカは速攻からFWホルヘ・キンテーロスのゴールで先制点を奪った。だが、出鼻をくじかれたコリンチャンスは23分、FWカルロス・テベスがMFマルセーロ・マットスのスルーパスをゴールに沈めて同点とすると、37分にはDFコエーリョ、FWテベスとつないで最後はFWニウマールが決めて逆転に成功する。ところがウニベルシダー・デ・カトーリカはその2分後にMFフランシスコ・アルエがMFマルセーロ・マットスを振り切ってゴールを決め、2-2 で前半を折り返した。シーソーゲームの匂いが漂っていた。 後半、試合は荒れ始めた。47分に悪質なファウルをおかしたDFウェンデウがレッドカードで退場すると、コリンチャンスは劣勢に立たされた。それでもウニベルシダー・デ・カトーリカの猛攻をしのいだコリンチャンスは、60分に右サイドを突破したDFコエーリョのクロスにFWニウマールがボレーで合わせて 3-2 と再びリードを奪った。ところが、69分には乱闘のきっかけとなる暴言を吐いたDFグスターボ・ネーリも退場処分に。9人となったコリンチャンスは、DFフーベンス・ジュニオールやMFシャビエルらを投入して崩壊した守備ラインを立て直し、1点差のリードを最後まで守った。 ウニベルシダー・デ・カトーリカは、先の第4節まで3勝1分と負けることなく順当に勝ち点を重ねていた。この試合は引き分け以上で決勝トーナメント進出が確定するところで、コリンチャンスの攻撃陣を食い止めるのは至難の業ではあったが、終盤は相手に2人の退場者が出て数的優位に立てていた。勝てる可能性も充分にあっただけに苦い敗戦となってしまった。しかしグループ4の首位の座は守っている。3位のティグレスUANLが次週引き分けるか負ければ、彼らの決勝トーナメント進出が決まる。。 対するコリンチャンスにとっては大きな1勝だった。敵地で開始早々先制を許し、かつ退場者を2人も出しながら勝ち得たこの日の結果は、選手たちだけでなくアデマール・ブラーガ監督にとっても自信になったはずだ。計3点を決めたテベス&ニウマールの強力2トップは健在で、MFマスチェラーノ ( アルゼンチン代表 ) ら負傷者も戦列に戻ってきた。これで勝ち点を10として首位ウニベルシダー・デ・カトーリカに並んだコリンチャンス。決勝トーナメント進出の可能性は大きく膨らんでいる。
写真右上; 同点ゴールを決めたFWカルロス・テベス ( コリンチャンス ) は、ラストパスをくれたMFマルセーロ・マットスに抱きつき右手を挙げて己をアピール。
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