Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 ラ・パスはブラジル人の鬼門。テ・ストロンヘスの作戦勝ち。
グループ3 第5節 テ・ストロンヘス 1-0 ゴイアス
コッパ・リベルタドーレスは、4月5日にグループ3の第5節が行われた。ボリビアはラ・パスのエスターディオ・エルナンド・シーレスで行われた テ・ストロンヘス×ゴイアス は、DFロナルド・グティエレスのゴールでテ・ストロンヘスが大きな1勝を手にした。 試合は、互いに様子をうかがう慎重な立ち上がりをみせ、前半はテ・ストロンヘスがやや押したものの 0-0 で折り返した。後半、ゴイアスは1点を奪うべく相手陣内に攻めこんだが、先制点はテ・ストロンヘスにもたらされた。73分、ペナルティエリアのわずか外でフリーキックのチャンスを得ると、DFロナルド・グティエレスがゴール隅にシュートを直接突き刺した。失点を喫したゴイアスは最後まで諦めずに攻めたが、決定機もつくれないままタイムアップを迎え今大会初黒星を喫した。 近年ボリビアにおいて名門ボリーバルに迫る勢いで躍進を遂げたテ・ストロンヘスは、地の利を生かした作戦に打って出た。高地に弱いブラジル人の体力の消耗を狙い、後半途中まではあえて相手に主導権を握らせた。その結果は先述の通りである。対する彼らも流れの中から得点することができず、セットプレイの1点に留まるなど攻撃面での課題を露呈した。しかし、勝利という至上命題をクリアしたのだからその他の課題は、次の最終節までに克服しておけばよい。この勝利で最下位から暫定2位に浮上したテ・ストロンヘス。この勝ち点3が彼らにとって意義深いものだったことは明白である。 対するゴイアスは、ブラジル人に顕著な高地での弱さを例になくさらして、敗れた。3,600mというラ・パスの標高を意識してか、前半は主導権を握りながら攻勢に出ることなく体力を温存。後半に勝負をかけたが、45分間でさえ体力は持続しなかった。終盤は選手たちの動きも完全に鈍っていた。ラ・パスほどの標高でなくとも、コロンビア、ペルー、エクアドル、メキシコといった高地での試合は、リベルタドーレスを戦う限り必ずや訪れる。ブラジル人が高地を克服するのはいつの日になるのだろうか。 写真; 相手選手との競り合いに負けるMFバンペッタ ( ゴイアス / 写真右 ) 。
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