Campeonato Paulista 2006 -サンパウロ州選手権- 勝ち点わずか1及ばず。前回王者サンパウロの連覇ならず。
第19節 イトゥアーノ 0-2 サンパウロ
サンパウロ州選手権は、4月9日に第19節が行われた。サンパウロ州モジ・ミリンのエスタジオ・パパ・ジョアン・ピント二世で行われた イトゥアーノ×サンパウロ は、GKホジェーリオ・セーニのゴールなどでサンパウロが勝利した。しかし、同日行われた首位サントスも勝利したため、勝ち点で1及ばなかったサンパウロは準優勝 ( 2位 ) に終わった。 試合は、開始早々サンパウロが優位に立った。3分にFWチアーゴがFWアレックス・ジーアスのパスをゴールに沈めて先制すると、5分にはGKホジェーリオ・セーニがフリーキックを直接決めて 2-0 とした。だが試合中にサントスが先制したとの情報が届くと、選手たちの士気は突如低下。それに憤慨した一部のファンがピッチに乱入するなどして、試合はすっかり落ち着いていた。イトゥアーノがさしたる可能性を感じさせない単調な攻めに終始したため、サンパウロはリードを保ったまま試合を終えることができたが、試合後の選手たちの表情は複雑そうだった。 サンパウロに足りなかったのは、勝ち点1だけだった。今季はFWアレックス・ジーアスやDFアンドレ・ジーアスなどの大型補強を推し進め、負け数では優勝したサントスよりも1少ない3敗にとどめるなど、ムリシ・ハマーリョ監督の「負けないチームづくり」はとりあえず成功したと言えよう。19試合で13勝という勝利数も立派なものだったが、引き分け3はサントスの1に比べてやや多かった。この引き分けの数が順位に直結した。 昨年末の世界クラブ選手権との兼ね合いで他のクラブよりも2週間ほど遅れて州選手権を迎え、かつリベルタドーレスとの並行して戦わなければならなかったサンパウロ。サントスよりも分が悪かったのは確かだが、あと一歩のところで連覇を逃したことをサンパウリーノ ( サンパウロのサポーター ) は納得しているはずもなく。決して弱いわけではないが、欲を言うならブラジル全国選手権の開幕までにFWの層を厚くしておきたいところであろう。 これで全日程を終了したサンパウロ州選手権。4月16日から開幕するブラジル全国選手権で、サンパウロはどのような活躍をみせるのだろう。
写真右上; 5分にゴールを決めたGKホジェーリオ・セーニ ( サンパウロ ) に飛びついて喜ぶサンパウロの選手たち。
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