Campeonato Paulista 2006 〜サンパウロ州選手権〜 ベルドン完敗。エメルソン・レオンの連覇の野望も朽ち果てる。
第18節 パウメイラス 0-2 ヒオ・ブランコ
サンパウロ州選手権は、4月1〜2日に第18節が行われた。サンパウロのエスタジオ・パルケ・アンタルチカで行われた パウメイラス×ヒオ・ブランコ は、FWファビアーノ・ガデーリャの2ゴールでヒオ・ブランコが快勝。完敗を喫したパウメイラスの優勝の可能性はここで潰えた。 試合は、ヒオ・ブランコの利点ばかりが目立った。ヒオ・ブランコは、3分にMFバンデルの浮き球スルーパスに反応したFWヌーネスが最終ラインの裏に飛び出してゴールをネットを揺らした。このゴールはオフサイドによって取り消されたが、ヒオ・ブランコは開始早々主導権を握ることに成功した。そして8分、右サイドをあがったDFチアギーニョがクロスを供給すると、FWヌーネスが頭で流し、FWファビアーノ・ガデーリャが押し込んでヒオ・ブランコが先制。パウメイラスの守備陣はマークに付ききれず、先制を許した。その後もヒオ・ブランコは正確にボールをまわして相手を攪乱。37分にはFWファビアーノ・ガデーリャが中央突破からそのままゴールに突き刺してリードを広げた。パウメイラスは最後まで攻撃の形をつくれなかった。 パウメイラスは、今季の州選手権をすでに諦めているようだった。スタメンにはFWエジムンドやMFマルシーニョなど主力級の名前がなく、代替えの選手を起用。中盤の連携は噛み合わず、かつラストパスが精度を欠くなど前線との呼吸も合わなかった。この敗退で優勝の望みが消えたパウメイラス。一時は無敗優勝も成し遂げる勢いすらあっただけに、ファンの立場からすれば現実は受け入れがたいはずだ。また、エメルソン・レオン監督も昨年はサンパウロを率いて州選手権で優勝したが、今季は優勝に手が届かず"連覇"の野望は無惨に朽ち果ててしまった。 写真; 強豪パウメイラスを相手に2点を奪ったFWファビアーノ・ガデーリャ ( ヒオ・ブランコ ) 。
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