Campeonato Paulista 2006 -サンパウロ州選手権- 一時的な混乱も苦にせず。サントス、優勝に弾みをつける勝利。
第17節 サントス 3-1 ブラガンチーノ
サンパウロ州選手権は、3月29〜30日に第17節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サントス×ブラガンチーノ は、FWマグヌンの2ゴールなどでサントスが勝利をおさめ、自力優勝に王手をかけた。 序盤はサントスが攻勢に出たが、先制したのはブラガンチーノだった。26分、サントスの守備の混乱を突いたFWダビがドリブルでキーパーと1対1になり、GKファービオ・コスタをかわして無人のゴールへボールを流し込んだ。だが、この1点がサントスを本気にさせた。再び攻勢に出たサントスは、35分にコーナーキックを得ると、ゴール前のこぼれ球をDFフリオ・マンスールが蹴りこんで同点に追いつく。そして前半ロスタイムには途中出場のFWマグヌンがゴールを決めて逆転に成功。後半はサントスのペースで進み、76分にもFWマグヌンのゴールで3点目を加えたサントスが 3-1 で逆転勝利をおさめた。 サントスは、結果だけみれば順当に勝ち点を積み上げたが、勝利に至るまでの90分では一時不安定さも露呈した。15分頃、動きの悪かったDFホナウド・ギアーロを見限ったルシェンブルゴ監督は、同選手に代えてFWマグヌンを投入。3バックを4バックへと変更した。だが、この変更が失点につながる守備陣の連携ミスを誘っている。監督には莫大な経験値があるが、チームの主力を担う若手にはまだ経験が足りない。結果を残しているのだから結果オーライと言えばそれまでではあるが、サントスが真の強さを身につけるために必要なのは、ベテランの存在なのかもしれない。しかし、それでも勝利したことを思えば、サントスの底力に偽りがないことは誰の目にも明らかだ。 次節、サントスは2位のサンパウロと対戦する。現在の勝ち点差は4。サントスは引き分け以上で優勝が決まる。 写真; 45分、76分とゴールを決めたFWマグヌン ( サントス ) 。
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