Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 故テレ・サンターナのミエナイチカラ。サンパウロ、快勝を以て恩師を追悼。
第3節 サンパウロ 4-0 サンタ・クルス
ブラジル全国選手権は、4月29〜30日に第3節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サンパウロ×サンタ・クルス は、MFダニーロの先制弾を皮切りに30分足らずで4点を奪ったサンパウロが快勝した。 試合は、序盤からサンパウロの優位な展開で進んだ。7分にFWアロイージオが決定機でシュートをはずすなどゴールこそ奪えなかったものの、前半は相手にスキを与えることなくサンパウロが攻め続けた。後半、サンパウロの猛攻が形になる。48分、FWアロイージオが前線でくさびになり、後方に流したボールをMFダニーロがゴールに突き刺して先制すると、50分にはゴール前に上がったMFミネイロがペナルティエリア内の左側からシュートを決めて 2-0 。勢いそのままに60分には途中出場のFWレアンドロが、そして75分にはGKホジェーリオ・セーニがそれぞれゴールを決め、サンタ・クルスに格の違いをみせつけた。 リベルタドーレスを3日後に控えているサンパウロはこの日、FWチアーゴを温存してFWアレックス・ジーアスをスタメンに抜擢した。だが、アレックス・ジーアスが精彩を欠いていたため、ムリシ・ハマーリョ監督はハーフタイムに同選手に代えてFWレアンドロを投入。途中出場のレアンドロは3点目のゴールを決めるなど、限られた時間で仕事をやってのけた。30分足らずで4ゴールを奪ったのは故テレ・サンターナ氏の見えざる力が働いているかのようだったが、それを差し引いてもサンパウロのチーム状態は良好と言い切っていい。だが、ゴイアス、バスコで活躍してきたFWアレックス・ジーアスが、サンパウロでは不調なのが気になるところだ。次節、サンパウロはコリンチャンスとのクラシコに臨む。好ゲームが期待できそうである。 対するサンタ・クルスは、この日の敗戦で1分2敗と勝ち星と無縁の状態である。昇格組として1部の厳しさを目の当たりにしているだろうが、現状のままでは勝ち点を重ねることも順位を上げることもできない。何らかの策を講じることも必要であろうが、彼らにとって何よりも必要なのは勝利だ。次節はホームでポンチ・プレッタと対戦する。ここでひとつ勝っておきたいところである。
写真右上; 48分に先制点を決めたMFダニーロは、アシストをしてくれたFWアロイージオ ( 写真右 ) と喜びを分かち合う。
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