Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 フロリアーノポリスの明と暗。湧くスタンドと呆れるレオン。
第2節 フィゲイレンセ 6-1 パウメイラス
2006年のブラジル全国選手権は、4月22〜23日に第2節が行われた。フロリアーノポリスのエスタジオ・オルランド・スカルペッリで行われた フィゲイレンセ×パウメイラス は、フィゲイレンセが大量6点を奪って圧勝した。パウメイラスは自慢の守備陣が完全に崩壊し、大敗した。 試合は、フィゲイレンセが開始直後からゴールショーを演じた。右サイドを深くえぐったDFフラービオの折り返しをFWシュウェンクが頭で合わせて1分に先制したフィゲイレンセは、DFフィニーニョがペナルティエリア内に侵入してゴール。さらにはGKセルジオのミスに乗じてMFカルロス・アウベルトがボールをネットに突き刺した。わずか13分で 3-0 としたフィゲイレンセの勢いは後半になっても止まらず、後半の開始まもなくFWソアーレスが立て続けに2ゴールをマークした。79分にはFWシュウェンクのこの日2点目のゴールで計6点。フィゲイレンセは攻撃の歯車が見事に噛み合い、快勝した。パウメイラスは21分に1点を返したが、最後まで相手の勢いを止めることができなかった。 フィゲイレンセにとって非常に大きな1勝になった。前節格下のサンタ・クルスを相手に無得点で引き分けたこともあり、強豪パウメイラスとの試合は楽な戦いにはならないことを覚悟していたはず。ところが蓋を開ければ序盤からゴールのオンパレード。3-0 とした時点で完全に主導権を掌握し、残りの時間は試合を楽に進めることができた。昨年はFWエジムンド ( パウメイラス ) などスター性のある選手もいたが、今季は無名の若手が基盤になっているフィゲイレンセ。若さがあるだけに、勢いに乗れば上位進出も充分にある。 一方、パウメイラスにとっては最悪の一日になった。2001年11月 ( パウメイラス 2-6 フルミネンセ ) 以来、実に4年半ぶりの6失点敗北。これにはエメルソン・レオンはもちろん、選手もファンもただ呆れるしかなかった。相手の攻撃の歯車がぴったり合っていたと言えばそれまでだが、センターバックのポジショニングに問題があったことは事実である。ハーフタイムに退いたDFドウグラスには、セロ・ポルテーニョ戦 ( リベルタドーレス ) でくらった "ライダーキック" のダメージが残っていたのかもしれない。 写真; 試合後、歴史的な大敗に呆れ顔でピッチを去るエメルソン・レオン監督 ( パウメイラス ) 。
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