Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 テレ・サンターナに捧ぐ。ペトコヴィッチのPKでフルミネンセが勝利。
第2節 フルミネンセ 1-0 ゴイアス
2006年のブラジル全国選手権は、4月22〜23日に第2節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた フルミネンセ×ゴイアス は、MFペトコヴィッチのPKで得た1点を最後まで守りきったフルミネンセが勝利した。 試合は、前日に他界したテレ・サンターナ氏の冥福を祈る黙祷が捧げられて始まった。開始からボールを支配したのはフルミネンセ。FWレニーにボールを集めては何度か決定機をつくった。そして迎えた14分、MFペトコヴィッチのスルーパスを受けて最終ラインの裏へと抜けたFWレニーがシュートを放つ直前に倒された。MFファビーニョによる後ろからのチャージだった。主審は即座にペナルティスポットを指し、フルミネンセはPKを獲得。これをMFペトコヴィッチが冷静に決めて先制した。しばらく防戦一方だったゴイアスも、26分にMFソウザが右に流れて折り返したところにMFクレーベルが詰めてあわや同点という場面をつくると、後半にはFWソウザが決定的なチャンスをつくった。キーパーと1対1になったFWソウザは狙いすましてシュートを放ったが、ボールはサイドネットを揺らすにとどまった。試合はそのまま 1-0 で終了。フルミネンセは最後まで集中を切らさなかった。 テレ・サンターナの古巣であるフルミネンセは、同氏に勝利を捧げるつもりで試合に臨んだ。前半は得点のシーン以外でも何度かゴール前に攻め込んだりと、積極的だった。後半はゴイアスにやや押されはしたが、全員守備で90分を乗り切った。亡きテレ・サンターナに捧げたこの勝利で、フルミネンセは開幕2連勝。暫定ながら首位に立った。昨年は最後の最後でリベルタドーレス出場権をパウメイラスに奪われているだけに、今季に賭ける思いは強いはずだ。 対するゴイアスはベストの布陣で臨んだが、連戦の疲れが少なからず残っているように見えた。リベルタドーレスと並行する過密日程は州選手権から続いており、毎週2回のハイペースで試合をこなしてきた。クラブ史上初のリベルタドーレス出場を果たし、決勝トーナメントにも進出している今、彼らのプライオリティはリベルタドーレスにあるのだろう。本気のゴイアスがブラジレイロンで見られるのは、もう少し先になりそうである。
写真右上; 試合前に他界したテレ・サンターナ氏を追悼したフルミネンセ。マラカナンを訪れたファンも一同に故人の冥福を祈った。
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