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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

監督の采配と終盤の猛攻が実る。クルゼイロ、ファンも納得の逆転勝利。
第2節 クルゼイロ 3-1 グレーミオ

 2006年のブラジル全国選手権は、4月22〜23日に第2節が行われた。ベロ・オリゾンチのミネイロンで行われた クルゼイロ×グレーミオ は、FWジオバンニ・エウベル ( 元バイエルン・ミュンヘン ) の今季初ゴールなどで3点を重ねたクルゼイロが快勝した。

 試合は、序盤からクルゼイロが攻勢に出た。グレーミオは守備固めからカウンターに出る展開になった。9分、相手からボールを奪ったMFワグネールがゴール前にクロスを入れると、FWジウが頭で合わせた。シュートはゴール右隅に飛んだが、GKマルセーロ・グローエに止められてクルゼイロは先制できなかった。ピンチのあとにはチャンスあり。グレーミオは13分に先制する。右サイドに流れたMFアレッサンドロがゴール前にクロスを入れると、ボールを競ったFWハモンとGKファービオが空中で衝突。そのセカンドボールをFWヒカルジーニョが押し込んでグレーミオが先制した。
 前節コリンチャンスを倒しているグレーミオは 1-0 で前半を終了。後半もグレーミオのペースで進むかに思われたが、クルゼイロは反撃に出る力を残していた。パウロ・セーザル・グスモン監督は、DFジュリオ・セーザルに変えてDFアンデルソンを投入。サイド攻撃をより厚くさせて逆転を狙った。64分、グレーミオはMFルーカスからのパスをFWハモンが枠内にシュートを放ったが、GKファービオのファインセーブによって阻まれてしまう。再び、ピンチのあとにはチャンスあり。直後の65分、クルゼイロはついに同点に追いつく。DFジュリオ・セーザルからサイドに流れたMFファービオ・サントスにボールが渡るとゴール前にグラウンダーのクロスを供給。前線に飛びこんだMFワグネールが右足で合わせてゴールネットを揺らした。そして、この同点弾がクルゼイロの闘志に火をつけた。69分、MFワグネールのピンポイントクロスをFWエウベルが頭で決めて逆転に成功すると、85分にはDFアンデルソンのコーナーキックをFWアレッサンドロが決めて 3-1 。クルゼイロが勝利をおさめた。

 クルゼイロは、ファンも大満足の逆転劇で勝ち点3を獲得した。パウロ・セーザル・グスモン監督の采配が冴え、選手交代もスバリ的中。DFアンデルソンは左サイドから果敢にオーバーラップして2得点に絡み、FWエウベルに代わって入ったFWアレッサンドロはダメ押しとなる3点目のゴールを決めて勝利に貢献した。FWアラウージョ ( 元ガンバ大阪 ) が負傷で長期離脱中ではあるが、彼の不在を感じさせない分厚い攻撃が、後半では随所に見られた。この日の勝利で勢いに乗りたいクルゼイロは次節、パウメイラスから6点を奪った好調フィゲイレンセと対戦する。

 一方のグレーミオは、先制する優位な展開を勝利に結びつけることができずに逆転を許した。ミネイロンの大観衆に物怖じしたのか、1-0 とした後に何度か訪れた決定的なチャンスでシュートを決められなかった。詰めの甘さを露呈した形となったが、課題は次節のパラナー戦までに修正しておけばよいだろう。

 写真; 得点にこそ絡まなかったが、前線でしぶとく働いたFWジウ ( クルゼイロ / 写真右 ) 。昨年は東京ヴェルディ1969でフィットしなかったが、今年はクルゼイロで輝きを取り戻しつつある。


ブラジル全国選手権 2006 第2節 (23/04/2006)
クルゼイロ 3-1 グレーミオ
ファービオ GK マルセーロ・グローエ
ジョナタン
エドゥー・ドラセーナ
ルイゾン
ジュリオ・セーザル
( アンデルソン )
DF パトリッシオ
ペレイラ
エバウド
ウェウリントン
ジオーゴ
ファービオ・サントス
フランシスマール
( ケルロン )
ワグネール
MF ジェオバーニオ
ルーカス
アレッサンドロ
( パウロ・ハーモス )
マルセーロ・コスタ
ジオバンニ・エウベル
( アレッサンドロ )
ジウ
FW ハモン
( ペドロ・ジュニオール )
ヒカルジーニョ
ワグネール 65
ジオバンニ・エウベル 69
アレッサンドロ 85
ゴール 13 ヒカルジーニョ
アンデルソン
ケルロン
イエロー
カード
エバウド
マルセーロ・コスタ
ウェウリントン
パウロ・ハーモス
パウロ・セーザル・グスモン 監督 マーノ・メネーゼス
主審; パウロ・セーザル・ジ・オリベイラ
スタジアム; ミネイロン ( ベロ・オリゾンチ )
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