Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 ブラジレイロン開幕! 下馬評不利のバスコ、かろうじて引き分ける。
第1節 バスコ・ダ・ガマ 1-1 インテルナシオナウ
2006年のブラジル全国選手権は、4月15日に第1節が開幕。15〜16日に10試合が行われた。リオ・デ・ジャネイロのエスタジオ・サン・ジャヌアーリオで行われた バスコ・ダ・ガマ×インテルナシオナウ は、互いに2点目を奪うことができずに 1-1 で引き分けた。 試合は、インテルナシオナウのペースで始まりテンポよくボールをまわしたが、最初の決定機はバスコがつくった。11分、FWエジウソン ( 元柏レイソル ) が得意のドリブルでゴール前に突進してシュートを放ったが、GKクレーメルに阻まれた。エジウソンは23分にもゴール前でシュートを放ったが、ボールはクロスバーの上を越えてゴールならず。後半、52分にもバスコは、左サイドに流れたMFモライスのクロスにDFジエーゴが飛びこんだが、GKクレーメルが正面でキャッチ。こうなると試合の流れは自ずとインテルナシオナウに傾く。直後の53分、コーナーキックを得たインテルはゴール前のルーズボールをMFアドリアーノが蹴りこんで先制した。インテルナシオナウは64分にも再びコーナーキックからチャンスをつくったが、追加点を奪うには至らなかった。流れが今度はバスコに傾いた。そして73分にFWエジウソンのラストパスをMFアベージが決めて 1-1 。その後は両者ともに決定機をはずし、仲良く勝ち点1ずつを分け合う形で終わった。 バスコ・ダ・ガマは、FWホマーリオが期限付きでマイアミFC ( USA ) に移籍してしまったことで、攻撃の軸がエジウソン1本になった。まだ最初の1試合を終えたばかりだが、FWホマーリオがいないせいか、州選手権の頃よりも11人の連携は改善されたようにも見られた。幾度となくつくった決定機がその証しだ。次節、バスコは敵地でポンチ・プレッタと戦う。優勝争いに絡むためにも、次で初勝利をあげておきたいところである。 対するインテルナシオナウは、長い間負傷で戦列を離れていたFWハファエウ・ソービスがようやくスタメンで出られるようになり、戦力は整った。しかし、グレーミオに敗れた州選手権決勝のダメージをひきずっているようだった。相手に何度も攻め込まれる苦しい内容だった。GKクレーメルのファインセーブの連続で敗北は免れたが、この日のような悪いリズムを次節以降も続けているようだと、昨年のような優勝争いはできないのではないか。次節はホームで昇格組のサンタ・クルスと対戦するインテルナシオナウ。こちらも、リーグ初勝利は早めにあげておきたいところだ。
写真右上; 73分、同点弾を叩きこんだMFアベージ ( バスコ・ダ・ガマ ) 。
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