その昔ブラジル代表として名を馳せたFWホマーリオ ( バスコ・ダ・ガマ ) が、４ヶ月の期間限定でマイアミFC ( USA ) に移籍することが決定した。突然の移籍に、バスコ陣営は困惑しているという。

　ホマーリオは後期リオ杯でチームの準決勝進出の望みが絶たれた日から数日間行方をくらまし、チームの練習にも参加せぬ奇妙な行動をとった。このことがきっかけでチームや監督との確執がささやかれ、彼の周囲にはにわかに移籍の噂が出ていた。そのうちのひとつ、マイアミFCからのオファーにホマーリオが合意したのであった。期間は４ヶ月。９月にはバスコ・ダ・ガマに戻るという契約のようだ。

　彼と親友のヘナット・ガウーショ監督は困惑の色を隠せない。同監督はホマーリオを中心とするチーム作りを進めてきた人物で、来たる今年のブラジル全国選手権に向けた構想にも当然ホマーリオは入っていた。要の選手の離脱は、そのままバスコ・ダ・ガマの今後に大きな影響を及ぼす。
　仮に９月に復帰したところで、ホマーリオにバスコでの出場機会が保証されているとは限らない。この移籍は、ホマーリオにとって正解だったのか。そして、バスコにとっては不幸の始まりとなるのか。