コリンチャンスのメインスポンサー MSI のキア社長が、FWニウマールのコリンチャンス残留に躍起になっている。同選手の所有権をもつリヨン ( フランス ) に 2,600万ユーロを提示したというのだ。

　FWニウマールは、現在所属するコリンチャンスの主力としてサンパウロ州選手権に出場。18試合を消化して19ゴールという驚異的な勢いでゴールを量産し、同州選手権の得点王はほぼ確定したといってもよい。ニウマールの稀有な決定力は、コリンチャンスにとって欠かせないオプションなのだ。

　しかし、それはリヨンにとっても同じこと。リヨンは先のチャンピオンズリーグ準々決勝でACミランと互角の攻防を演じながらあと一歩のところでベスト４進出を逃した。ゴールを確信できる絶対的なフォワードの存在が敗因ともささやかれている今、リヨンにとってニウマールは手放せない選手なのである。

　ニウマールとコリンチャンスとの契約期限は今年６月末。ワールドカップ終了と同時にニウマールはフランスに戻ることになっているが、MSI はそれを阻止せんと、ニウマールを絶賛し、リヨンに破格の大金を提示するなど、とにかく必死だ。ニウマールの去就に答えが出るのは、いつになるのだろう。