「天使の右足」と呼ばれた元ガンバ大阪のMFマルセリーニョ・カリオカが、まだコリンチャンスに合流していない。否、できていないと表記すべきか。

　先の３月にコリンチャンスとの選手契約を交わしたマルセリーニョ・カリオカ。しかし、現在リベルタドーレスを戦っているチームの事情に沿い、マルセリーニョ・カリオカはリベルタドーレス終了後にチーム練習に合流することになっている。

　この火曜日。コリンチャンスのチーム練習はパルケ・サンジョルジで行われたが、そこにマルセリーニョ・カリオカの姿はなかった。彼は専属トレーナーとたった２人でサンパウロ郊外のエコロジカウ公園で黙々と個別メニューをこなした。

　これらは首脳陣の方針だが、選手たちの間ではこれに意見を発する者が少なくない。MFカルロス・アウベルトやFWニウマールといった若手選手たちは、マルセリーニョ・カリオカのチーム合流を心待ちにしているという。
　かくして、コリンチャンスはリベルタドーレスのグループリーグを突破し、来月からは決勝トーナメントに挑むことになった。コリンチャンスが躍進すればするほど、マルセリーニョ・カリオカの合流は先延ばしになる。実に皮肉な措置である。