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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

無情かつ非情。ベルドン、エメルソン・レオンを電撃解任。

 無情の解任劇だった。4月23日の未明、サンパウロの名門パウメイラスがエメルソン・レオン監督の解任を発表した。後任はまだ決まっていないため、パウメイラスは監督不在でリベルタドーレスのサンパウロ戦に臨まざるをえなくなった。

 エメルソン・レオンは、現役時代ゴールキーパーとしてパウメイラス、グレーミオ、コリンチャンスなどで活躍。セレソンでもゴールマウスを守り、ワールドカップにも4回出場した。監督としてのキャリアは1987年のスポルチから。以後、コリチーバ、パウメイラスを経て1992年には清水エスパルスの監督に就任した。Jリーグでは他にヴェルディ川崎、ヴィッセル神戸でも監督を務めた。監督としての手腕は誰もが認めるところで、2000年にはブラジル代表監督に就任。昨年はサンパウロを率いてチームを州選手権無敗優勝へと導き、パウメイラスでは就任から11戦無敗という記録も打ち立てている。

 今季は、サンパウロ州選手権で開幕から数試合を無敗で切り抜け、リベルタドーレスでもグループリーグを突破させるなど、監督としては問題のない結果を残していた。そんな同監督が解任されたのは、先のブラジル全国選手権第2節 対フィゲイレンセ戦の直後のことだった。同試合で6失点を喫したことが会長はじめ首脳陣の逆鱗に触れ、監督解任につながった。6失点の責任を監督だけに押しつけ、たった1つの試合の結果のみで監督のクビを切ったパウメイラス首脳陣に対しては、内外から批判が噴出しているという。

 エメルソン・レオンの後任として、パウメイラスはジェニーニョ ( ゴイアス ) 、アベウ・ブラーガ ( フルミネンセ ) 、アントーニオ・ロペス、クッカなどが挙がっているが、まだ後任は決まっておらず、リベルタドーレスでのサンパウロ戦はサテライトを率いているマルセーロ・ビラル氏に一任する模様だ。

 写真; 突然の解任を受け、報道陣にコメントを求められるエメルソン・レオン。

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