２年ぶりにブラジル全国選手権１部に復帰するポルト・アレグレの名門グレーミオが、大型補強に乗り出している。

　グレーミオはFWホナウジーニョ・ガウーショをパリ・サンジェルマン ( フランス１部 ) に放出した2002年以降低迷し、2004年には最下位に沈んで２部に降格するという非情な運命をたどった。２年ぶりのブラジレイロン復帰を果たした今季は、２年前と同じ轍は踏むまいとしてチーム力の底上げを図っている。

　グレーミオは早速１人の選手を獲得した。DFウィリアンという選手だが、彼は現在イパチンガでコッパ・ド・ブラジルを戦っている。同杯でイパチンガの戦いが終わったとき、グレーミオに移籍するとのことだ。
　そして、サンパウロにも選手獲得を打診している。MFアレ、MFホージェル、MFファービオ・サントスの３人である。現在のサンパウロは中盤が固定されたメンバーで、ベンチ要員にチャンスはほとんどない。出場機会を求めた３人とグレーミオとの思惑とが一致すれば、移籍は実現する。

　さらに、グレーミオはサントスに所属するある選手に強い興味を示しているという。昨年FCポルトから移籍してきたMFレオ・リーマだ。レオ・リーマは元々グレーミオにいた選手で、チームの２部降格に伴い渡欧したが、ポルトで出場機会に恵まれずブラジルに戻った。現在、ルシェンブルゴ率いるサントスでも主力の一人として重宝されており、レンタルで同選手を所有しているサントスは、完全移籍も視野に入れているらしい。そこに、グレーミオから「返してくれ」との声があがりはじめた。サントスとグレーミオの間で交渉はどのように進むのだろうか。

　仮にこれらの補強が実現すれば、グレーミオのチーム力が底上げされることは間違いない。