Primera Liga Argentina 2005/2006 Clausura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 後半ロスタイムの悪夢。リーベル、勝利を目前にして痛すぎるエンパテ。
後期 第16節 リーベル・プレート 2-2 アルヘンティノス・ジュニオールス
アルゼンチン1部リーグは、4月22〜23日に後期第16節が行われた。首都ブエノスアイレスのエル・モニュメンタルで行われた リーベル・プレート×アルヘンティノス・ジュニオールス は、後半ロスタイムのDFニコラス・パレーハの弾丸シュートでアルヘンティノスが貴重な勝ち点1をものにした。優勝を狙うリーベルにとっては悔やみきれない結果に終わった。 試合は、互いに様子をうかがう静かな立ち上がりで幕を開けた。前半はこれといったチャンスもなく 0-0 で終了。後半を迎えて試合は動いた。47分、リーベルは細かいパスを綺麗につなぐとFWハイロ・パティーニョがペナルティエリアのわずか外側からシュートを放ち、ゴール左隅にボールを突き刺して先制した。ところが、アルヘンティノスは何ら物怖じすることなくリーベルに挑み、60分にFWフランコ・ニエールの崩しからFWディエーゴ・リバローラがボールを押し込んで同点に追いつく。 同点とされたリーベルのパサレラ監督は、左足を負傷したMFビクトール・サパータと調子の悪いMFサンマルティンに代えて、MFオスカル・アウマーダとMFマルセーロ・ガジャルドを投入。攻撃に厚みを加えた。すると80分に代わって入ったMFガジャルドがミドルレンジから素晴らしいゴールを決めて、リーベルが再びリードを奪った。2-1 で残り10分。勝利を確固たるものにすべく、リーベルは3点目を狙って攻めに出た。MFガジャルドを起点に何度か決定的なチャンスをつくったが、ゴールを奪えず後半ロスタイムに突入。リーベルの勝利が目前に迫った92分、リーベルプラテンセは悪夢を見た。アルヘンティノスはゴール前で得たフリーキックをDFニコラス・パレーハが直接ゴールに突き刺して同点。まさかの引き分けに、試合後のスタンドからは激しいブーイングが鳴り響いていた。 首位ボカに突き放されないためにも絶対に勝ち点3が必要だったはずのリーベル・プレートは、まさかの引き分けに皆うなだれた。前期リーグで5位に甘んじたリーベルには、リベルタドーレス出場権を確保するために後期で優勝するという使命がある。そのためにダニエル・パサレラを招聘し、FWフィゲロア、DFカセレスら戦力補強も積極的に進めていった。リーベルは確かに強くなった。一時は単独首位の座を何週間も守っていた。 ところが、ボカとのスーペルクラシコで負けに近い引き分けを喫して以降、調子を崩した。そしてこの日、宿敵の優勝を後押しする結果になってしまった痛恨の引き分け。彼らがその手でつかみかけた優勝の二文字は今、宿敵ボカに近づいている。手で顔を覆いながら悔しがっていたMFマルセーロ・ガジャルドの表情は、それらを如実に物語っていた。残り3試合で勝ち点差4を覆すのは、あまりにも厳しすぎる。 写真; 終了間際のまさかの失点で引き分けたリーベル。試合後、あまりのショックに肩を落としたMFマルセーロ・ガジャルド。
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