先のリベルタドーレスでティグレスに完敗を喫したコリンチャンス。チームを指揮するアントーニオ・ロペスの去就に注目が集まっている。

　アントーニオ・ロペスは、1998年にMFジュニーニョ・ペルナンブカーノ擁するバスコ・ダ・ガマをリベルタドーレス優勝へと導いた名将。ブラジルでは知らない人はいない有名人でもある。昨年は３月に突如アトレチコ・パラナエンセの監督に就任し、チームをリベルタドーレス決勝まで導いた。その手腕には定評があり、MSI に引き抜かれた形で現在に至っている。

　ところが、そのアントーニオ・ロペスに解任の噂が流れている。先の州選手権で格下相手に敗れたことや、リベルタドーレスでも負けてしまったことが直接的な原因のようだ。今季のコリンチャンスは大勝＆完敗を繰り返しており、安定感にやや欠けている。MSI の参画後「常勝」が義務づけられたチームを指揮するのは、アントーニオ・ロペスとて楽ではないのだ。

　次節はカルロス・アウベルトを出場停止で欠き、さらにFWテベスを負傷で欠くコリンチャンス。果たして、MSI はアントーニオ・ロペスを切り捨てるのか。もし切り捨てれば、スペインの白い巨人と同じ轍を踏む可能性もありうるのではないか。