Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 プーマスを葬ったインテル、グループリーグ突破へ王手。
グループ6 第4節 インテルナシオナウ 3-2 プーマスUNAM
コッパ・リベルタドーレスは、3月23日にグループ6の第4節が行われた。ブラジルはポルト・アレグレのエスタジオ・ベイラ・ヒオで行われた インテルナシオナウ×プーマスUNAM は、インテルナシオナウが 3-2 で勝利し、勝ち点10でグループ単独首位に立った。敗れたプーマスは、リベルタドーレス敗退が確定した。 試合は、計5ゴールが生まれる緊迫した内容になった。先制したのはプーマスUNAM。4分にMFヘラルド・ガリンドのゴールでいきなり先制。その後もしばらくプーマスの時間が続き、35分にはFWホアキン・ボテーロの追加点で 2-0 とプーマスがリードを広げた。ところが、ここからインテルナシオナウの底力が試合に表れた。37分、FWイアルレイのパスにFWミシェウが詰めて反撃ののろしを上げたインテルナシオナウは、後半早々に同点とする。52分にFWミシェウがゴール前でキーパーを引きつけるとフリーのFWフェルナンドンにボールを預けた。FWフェルナンドンは難なくボールをゴールに沈め、 2-2 と試合をふりだしに戻した。同点に追いつくまでの2点は、いずれもMFチンガが起点となって生まれたものだった。こうなればインテルナシオナウのペース。75分、途中出場のFWアドリアーノのゴールで勝ち越した、インテルナシオナウが 3-2 で勝利をおさめた。2点差をひっくり返した、鮮やかな大逆転劇だった。 序盤相手に主導権を握られたインテルナシオナウは、明らかに劣勢だった。選手それぞれがちぐはぐでボールキープすらままならず2点を献上する苦しい展開を、自らつくってしまったと表現してもよいほど、序盤は噛み合っていなかった。偶然か必然か、ハーフタイムで2人を交代させたアベウ・ブラーガ監督の判断が当たり、後半に息を吹き返したインテルナシオナウ。2点差をひっくり返した事実は素直に評価してよいところではある。しかし、前半のような不安定さを露呈すれば、ハイレベルな戦いでは直ちに敗戦につながることも認識しておかなければならない。 プーマスUNAMは、対するプーマスは今季まったく良いところを見せられずにグループリーグ敗退が確定した。昨年のスダメリカーナで準優勝したときの勢いは全く見られず、リベルタドーレスでは4戦全敗で勝ち点0と成績は最悪。予期せぬ結果に、関係者も皆驚きを隠せないという。陣営は本来の力が発揮できなかったことを深く悔やんでいるとのこと。再び挑戦する機会が訪れたときには、自然体で大会に臨んでもらいたい。
写真右上; 何度も攻撃の起点になっていたMFチンガ ( インテルナシオナウ / 写真右 ) 。チームの大逆転劇を語る上で、この男の存在を欠かすことはできない。
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