Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 パカエンブーに轟くテベスの雄叫び。コリンチャンス、リベンジに成功。
グループ4 第4節 コリンチャンス 1-0 ティグレスUANL
コッパ・リベルタドーレスは、3月23日にグループ4の第4節が行われた。ブラジルはサンパウロのパカエンブーで行われた コリンチャンス×ティグレスUANL は、FWカルロス・テベスのあげた1点を守りきったコリンチャンスが勝利を飾った。 試合は、互いに攻め合う攻撃的な内容になった。開始から押したのはティグレス。最初の5分間で3度も決定的な場面をつくるなど、テンポの良い攻めをみせた。コリンチャンスは7分にPKを得たが、テベスのシュートはGKエルナンデスに阻まれ、その跳ね返りを狙ったMFホージェルのシュートは大きく枠をはずした。だが、ここからコリンチャンスは徐々に主導権を握り始める。23分にはFWニウマールが強烈なシュートを放ち、あわや先制と思わせるシーンをつくった。 そして、その執拗な攻撃はやがて実を結んだ。27分、左サイドでボールを受けたFWカルロス・テベスがドリブルで中央へと切れ込むと、ペナルティエリアのやや外側から右足を振りぬいた。ボールはGKエルナンデスの手をかすめてゴールに突き刺さり、コリンチャンスが先制点を奪った。負傷明けのテベスだが、彼のひざには不安など微塵も感じられなかった。結局、このゴールがこの日唯一のゴールかつ決勝点となり、コリンチャンスが前節敗れた相手に見事リベンジを果たした。 コリンチャンスは、前節にテベスが負傷し、かつマルセーロ・マットスは退場処分。さらにはこのときの敗北がアントーニオ・ロペス前監督の辞任に直結するなど、敵地メキシコで行われた前節は散々な目に遭わされた。チームを狂わせた憎き敵を打ちのめすべく、現状でのベストメンバーで臨んだこの日は、アデマール・ブラーガ新監督も積極策で真剣に勝利を狙いにいった。ゴールこそテベスの1点のみだったが、この日の彼らには勝利への執念が得点差以上に感じられた。ゴールを決めたFWテベスの雄叫びが、それを忠実に表現していた。 ティグレスUANLは、前節に 2-1 でコリンチャンスを撃破したときと同じような戦いをするつもりで敵地パカエンブーに乗り込んでいた。パカエンブーでのプレッシャーを感じる前に早々と先制点を奪おうと、開始早々攻め込んだ。ここまではよかったのだが、ここでゴールを決められなかったことが大きく響いてしまった。勝ち点は6のまま順位も3位に落としたが、上位との勝ち点差は1。まだティグレスにも可能性は残されている。 写真; 27分にゴールを決め、自らの復活を堂々とアピールしたFWカルロス・テベス ( コリンチャンス ) 。
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