Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 勝つ気ゼロ? ベルドンの怠惰な内容にブーイングの嵐。
グループ7 第3節 パウメイラス 0-0 ロサーリオ・セントラル
コッパ・リベルタドーレスは、3月15日にグループリーグ第3節が行われた。ブラジルはサンパウロのエスタジオ・パルケ・アンタルチカで行われた パウメイラス×ロサーリオ・セントラル は、両者ともに決定力に欠けた内容のまま 0-0 で引き分けた。 試合は、今のパウメイラスからは想像もできないほど"ぬるい"内容になった。ホームで戦っているはずのパウメイラスは、序盤からパスミスや連携ミスなどで攻撃の形を作れず、攻撃のリズムを全くつくれずにいた。だがロサーリオもまた単調な攻めに終始し、前半はゴールを感じさせる場面に恵まれなかった。後半も同様の展開が続き、あげくの果てにはパウメイラスが自陣に退いてロサーリオに攻め込まれる場面まで生まれた。結局、両者ともに攻め手を欠いたままスコアレスドローに終わった。試合後、パルケ・アンタルチカに集まったパウメイレンセからはブーイングが鳴り響いた。 過密日程の州選手権と並行して戦っているパウメイラスには、明らかに連戦の疲れが垣間見えた。エメルソン・レオンはこの日珍しく 3-5-2 の布陣で臨んだのだが、両サイドを任されたパウロ・バイエルとルッシオの二人がサイドに開かず中央に食い込もうとしたため、ピッチを広く使えず自滅した格好となってしまった。機能していないことに気づいたレオンは、ハーフタイムに 4-4-2 へとシフトしたが、選手たちはそれに対応しきれず、最後まで空回りを続けていた。相手が格下であり、かつ勝てばグループ首位に立てていたことを思えば、パウメイラスにとってこの引き分けは到底納得できるものではない。 対するロサーリオ・セントラルは、レオナルド・アストラーダを監督に招聘し、心機一転を図りたいところだった。相手の内容を考えれば、この日は彼らにも充分勝機があった。まだ勝ち点も満足にとれていない今、彼らにとって必要だったのは何よりも勝利だったはず。試合後の会見で不満を吐いたアストラーダの態度は、それを如実に物語っていた。
写真右上; FWルーベン ( ロサーリオ・セントラル ) と競り合うDFダニエウ ( パウメイラス / 写真右 ) 。
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