Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 ローダジェッガ無きデポルティーボ・カリ、決め手を欠いて3連敗。
グループ4 第3節 ウニベルシダー・デ・カトーリカ 2-1 デポルティーボ・カリ
コッパ・リベルタドーレスは、3月22日にグループ4の第3節が行われた。チリの首都サンティアーゴのエスターディオ・サン・カルロス・デ・アポキンドで行われた ウニベルシダー・デ・カトーリカ×デポルティーボ・カリ は、FWホルヘ・オルメーニョの2ゴールでウニベルシダー・デ・カトーリカが勝利した。 試合は、序盤こそ静かな立ち上がりとなったが、25分にFWホルヘ・オルメーニョがドリブルからゴールを奪ってウニベルシダー・デ・カトーリカが先制。だがデポルティーボ・カリはその2分後にすぐさま同点に追いついた。是が非でも勝ち点が欲しいデポルティーボ・カリは次の1点を奪うべく前のめりに攻めたが、43分に手薄となった守備ラインの裏をつかれてFWホルヘ・オルメーニョに再びゴールを奪われた。後半は両者ともに決定機を逃し続け、ウニベルシダー・デ・カトーリカの勝利で終了した。 ウニベルシダー・デ・カトーリカは、昨年のコッパ・スダメリカーナでベスト4までのぼりつめたその実力を、今年はリベルタドーレスで発揮している。かつて、チリではコロコロやウニベルシダー・デ・チリなどが強さを誇示していたが、その勢力図も近年変化をみせている。この日2点を奪ったFWホルヘ・オルメーニョは、今のウニベルシダー・デ・カトーリカの象徴でもあり要所要所でゴールを奪っては勝利に貢献している。昨年のリベルタドーレスで孤軍奮闘したFWサンティアーゴ・サルセード ( FC東京 ) を擁した当時のセロ・ポルテーニョのようだ。このリベルタドーレスでも一暴れしそうな予感がする。 対するデポルティーボ・カリは、今季のリベルタドーレスで不振をきわめている。1勝どころか勝ち点1すら奪えず、3連敗と深刻な状態だ。この日は44分にMFエルナンド・パティーニョがMFオソーリオへの危険なプレイで一発レッドをくらったこともあり、数的不利のまま後半を乗り切らなければならなかった。あと1歩のところで勝ち点を逃している同者。勝てない最たる原因は、年明けにFWウーゴ・ローダジェッガを放出したことによる得点力不足に尽きる。 写真; 2点を決め、チームメイトに頭をなでられるFWホルヘ・オルメーニョ ( ウニベルシダー・デ・カトーリカ / 写真左 ) 。
|