Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 今年も吹き荒れるメキシコ旋風。チーバス、前回王者を撃破!
グループ1 第3節 チーバス・デ・グアダラハーラ 2-1 サンパウロ
コッパ・リベルタドーレスは、3月22日にグループ1の第3節が行われた。メキシコはグアダラハーラのエスターディオ・ジャリスコで行われた チーバス・デ・グアダラハーラ×サンパウロ は、ホームのチーバス・デ・グアダラハーラが逆転で勝利し、前回王者のサンパウロから勝ち点3をもぎとった。 試合は、6分にFWアドルフォ・バウティスタがファーストシュートを放つなど、チーバスが積極的に出たが、サンパウロも負けじとMFダニーロを起点にゴールを狙いにいった。試合が動いたのは24分。MFダニーロがペナルティエリア内でFWチアーゴのパスを受けると、右足でゴール左隅に蹴りこみ、サンパウロが先制した。ところが、先制されて目が覚めたチーバスはゴールへの意欲をよりたぎらせて、39分にFWアドルフォ・バウティスタのゴールで同点とする。後半、勢いは完全にホームチーム側にあった。68分、DFアンドレ・ジーアスがボールの処理を誤ると、これを拾ったFWオマール・ブラーボがそのままゴールを決めて逆転に成功。試合はそのまま終了し、チーバス・デ・グアダラハーラが大きな勝利を手にした。 チーバス・デ・グアダラハーラは、いまやリベルタドーレスで結果の残せる強豪へと変貌した。昨年初出場のコッパ・リベルタドーレスで自信をつけたのは間違いなく、またメキシコ代表クラスの選手を数人抱えている事実も彼らを後押ししている。序盤こそサンパウロに攻め込まれたが、効率よくボールをまわすことで自分たちのリズムをつくっていったチーバス。GKサンチェス ( メキシコ代表 ) の好守も光ったが、フィールドプレイヤーの「試合の流れを読む力」も素直に評価したい。グループリーグは残り3試合。2年連続となるチーバスのグループリーグ突破の可能性は、高いと言い切ってもよいのではないか。 対するサンパウロは、ブラジル−メキシコ間の長距離移動のせいか、明らかに疲れが見られた。試合をコントロールできたのも前半の30分足らずで、残りの時間は相手にペースを握られる苦しい展開を余儀なくされた。ムリシ・ハマーリョ監督もこの日はどこかしら消極的で、FWアレックス・ジーアスを投入したのも80分を過ぎたときだった。前線2枚の元気のなさを思えば、もう少し早い時間での選手交代があってもよかったのではないだろうか。疲労と消極策で勝ち点を逃したと表現してもよさそうな一戦だった。 写真; 68分、決勝点となる逆転ゴールを決めたFWアドルフォ・バウティスタ ( チーバス・デ・グアダラハーラ / 写真右 ) 。
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