Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 パウメイラス、一進一退の攻防を制す。
グループ7 第2節 パウメイラス 3-2 アトレティコ・ナシオナル
コッパ・リベルタドーレスは、3月1日にグループリーグ第2節が行われた。ブラジルはサンパウロのエスタジオ・パルケ・アンタルチカで行われたグループ7の パウメイラス×アトレティコ・ナシオナル は、マルシーニョ&エジムンドそろい踏みのゴールで3点を奪ったパウメイラスが、難敵アトレティコ・ナシオナルを打ち負かした。 試合は、実力の拮抗した好ゲームになった。序盤、慎重な立ち上がりをみせたパウメイラスに対して攻めに出たアトレティコ・ナシオナルは、7分にFWマルセーロ・ラモスがゴールポストを直撃する惜しいシュートを放ち、リズムをつくった。だが、先制したのはパウメイラス。19分に左サイドからペナルティエリア内に侵入したFWマルシーニョが角度のないところからゴールを決めて先制した。30分にはFWマルセーロ・ラモスのゴールで同点とされたが、その5分後にパウメイラスはPKを獲得し、これをFWエジムンドが落ち着いて決め、再びリードを奪った。 後半、失点のピンチをしのいだパウメイラスは、71分にMFコヘーアのフリーキックをDFドウグラスが頭で押し込んで 3-1 とする。直後に1点を返されるも、その後パウメイラスは守備を堅くして難を逃れた。90分を通して見応えのある一戦だった。 パウメイラスはこの日、マルシーニョを左サイドに張らせて 4-3-3 の布陣をとった。州選手権でも採用していないフォーメーションのせいか、序盤は中盤のスペースを相手に突かれたりと困惑した様子だったが、その後はコンパクトな陣形をとってボール支配率を高めていった。攻め立てる一方で逆襲もくらったが、GKセルジオの神がかり的なファインセーブのおかげもあって失点を最小限に食い止めることができたパウメイラス。選手層やチームの成熟度も昨年以上の彼らは、成績でも昨年 ( ベスト16 ) 以上を目指す。 アトレティコ・ナシオナルは、内容でパウメイラスと互角の攻防を演じたが、惜しくも敗れてしまった。この試合ではとにかく彼らに運がなかった。前半ロスタイムに訪れた決定機もMFアンドレス・カサーニャスのシュートをGKセルジオが弾くと、さらにはPKを得た53分の絶好機も、FWアリスティサーバル ( 元コロンビア代表 ) のシュートがGKセルジオに止められるなど、悲運の一敗だった。しかし、パウメイラスを除けば同グループの相手は力で見劣りする。パウメイラス戦以外ではきっちりと勝ち点を積み上げておきたい。 写真; 19分に先制ゴールを決めたFWマルシーニョ ( パウメイラス ) は、指を天にかざして神に感謝。
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