Campeonato Paulista 2006 〜サンパウロ州選手権〜 報道に翻弄されたコリンチャンス、とるべき勝利をみすみす逃す。
第15節 アメリカSP 2-1 コリンチャンス
サンパウロ州選手権は、3月18〜19日に第15節が行われた。サンパウロ州サン・ジョゼ・ド・ヒオ・プレットのエスタジオ・ベネジット・テイシェイラで行われた アメリカSP×コリンチャンス は、終盤勝ち越したアメリカSPがコリンチャンスを下した。この敗戦で、コリンチャンスは首位戦線から一歩後退した。 勝利への気持ちでコリンチャンスが相手を上回ることができなかった。試合は、14分にDFフーベンス・ジュニオールが左サイドを駆け上がってクロスをあげると、これをMFマルセーロ・マットスが頭で合わせてコリンチャンスが先制した。ここまでは大方の予想通りだったのだが、33分に事態は一変する。アメリカSP側がサイド攻撃からゴール前にクロスをあげたとき、GKマルセーロが目測を誤りボールを処理しそこねた。ボールはDFカルロンの体に当たって、ゴールに吸い込まれた。オウンゴールだった。予期せぬ失点が災いしてリズムを崩したコリンチャンスは、以後攻めあぐねてしまった。そして83分、途中出場のFWウィリアンに逆転ゴールを許し、コリンチャンスはまさかの黒星を喫した。 アントーニオ・ロペス監督の辞任がどのような影響を与えたのかは不明だが、コリンチャンスの選手たちはどこかしら気持ちが試合に入っていないようだった。一部報道では臨時監督のアデマール・ブラーガ氏の参入を選手たちが支持していないとの噂までもが流れたせいか、この日はニウマール、カルロス・アウベルト、グスターボ・ネーリ、ホージェル、ヒカルジーニョといった主力が試合に出なかった。リベルタドーレスのための措置と思われるが、勝てたはずの試合を落としたことで、州選手権での優勝はいっそう厳しくなった。 写真; MFヒカルジーニョに代わって出場したMFエウトン ( コリンチャンス ) は、果敢に攻め上がって角度のないところからシュートを放ったが、得点にはならなかった。
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