Campeonato Paulista 2006 -サンパウロ州選手権- 優勝の行方を左右する一戦。サントスがクラシコを制す。
第13節 サントス 1-0 パウメイラス
サンパウロ州選手権は、3月4〜5日に第13節が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた「クラシコ」 サントス×パウメイラス は、DFレオ・リーマのPKでサントスが勝利。難敵パウメイラスを退け、首位の座を堅守した。 試合は、非常に切迫した展開だった。序盤攻勢に出たサントスは、9分にMFクレーベル・サンターナのシュートで最初の決定機をつくった。だが、パウメイラスも負けじと15分にDFパウロ・バイエルがゴール前まで攻め上がりシュートを放った。26分にFWマルシーニョ、35分にFWホドリーゴ・タバタと互いに決定的な場面をゴール前でつくり、自ずとゲームは締まった。ゴールネットこそ揺れなかったが、見所の多い45分だった。 後半も同じ状況が続き、互いが攻め入る一進一退の攻防が続いた。そして迎えた84分、ついにスコアボードが動いた。FWホドリーゴ・タバタに代わって投入されたMFウェンデウが、GKセルジオに倒された。主審は迷わずペナルティスポットを指し、PKを得たサントスはDFレオ・リーマが決めて均衡を破った。負けられないパウメイラスは最後まで諦めなかったが、同点に追いつくことはできなかった。 サントスは、ルシェンブルゴの指揮の下で確かな自信をつけてきた。とりわけFWホドリーゴ・タバタはゴイアスにいた2004年当時と同じ2トップのやや下がり目でプレイし、積極果敢に攻めては何度も決定的なシュートを放った。また、クレーベル・サンターナやマグヌンらも得意のポジションを任され、随所に仕事をこなしていた。ルシェンブルゴ率いるサントスが生き返った理由は、「適材適所」の人材配置にあると思われる。これが重要であることは、世間一般の組織 ( 会社 ) と比較しても明白だ。 対するパウメイラスは、この日約4ヶ月ぶりにMFジュニーニョ・パウリスタ ( 元ブラジル代表 ) が復帰。マルシーニョが前線でエジムンドと並ぶ理想の三角形がここに完成した。しかし、彼らの攻撃の可能性は、サントスの守備陣の堅実性を上回るには至らなかった。内容では互角だったが、相手に勝ち点3を与えてしまったパウメイラス。優勝する可能性まで消えたわけではないが、大きな1敗だ。 写真右上; 84分、与えられたPKの絶好機で値千金のゴールを決めたDFレオ・リーマ ( サントス ) 。
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