Campeonato Paulista 2006 〜サンパウロ州選手権〜 かくして、ルシェンブルゴはサントスを再生せし。
第12節 サンカエターノ 2-3 サントス
サンパウロ州選手権は、2月28日〜3月1日に第12節が行われた。サンカエターノのエスタジオ・アナクレット・カンパネーラで行われた「クラシコ」 サンカエターノ×サントス は、FWホドリーゴ・タバタらのゴールでサントスが勝利をおさめ、今季初の首位に浮上した。 試合は、サントスが15分にFWジェイウソンが最初の決定機をつくると、22分にMFマグヌンのクロスをFWホドリーゴ・タバタが決めて先制。勢いにのったサントスは、32分にFWジェイウソンのクロスに反応したMFファビーニョがファーサイドから頭で押し込んでリードを広げた。サンカエターノも37分にMFマラバーがのゴールで1点を返したが、サントスは69分に途中出場のMFレオ・リーマがFWホドリーゴ・タバタのパスを点に結びつけた。80分にはFWマルセリーニョがドリブル突破から1点を返したが、サンカエターノの反撃もここまで。サントスはアウェイで貴重な勝利をあげて、首位に浮上した。 アナクレット・カンパネーラでは非常に安定した成績を残せるサンカエターノは、サントスを相手にしたこの日も臆することはなかった。しかし、ホドリーゴ・タバタに許した最初の失点が尾を引き、最後まで試合の主導権を握ることはできなかった。病み上がりだったDFアンデルソン・リーマ ( 元アルビレックス新潟 ) のサイドを相手に突かれて、後手にまわる場面も多かった。今季は上位に位置しているだけに、この日の敗戦は痛すぎる。 対するサントスは、この試合で採用した 3-5-2 が思いのほか機能した。ファビーニョとエレーノのダブル・ボランチは連携もよく、攻守の要としての役割をきっちりとこなした。また、攻撃ではホドリーゴ・タバタとジェイウソンの2トップが随所で見せ場をつくり、それぞれ1ゴール1アシスト&1アシストと得点に絡んだ。昨年のようなネームバリューは今年のサントスにはないが、戦術やチームの成熟度では昨年と比べても決して見劣りしない。そして、昨年末の不調からも完全に脱出できているようだ。ブラジル国内のクラブでは優秀な成績を残せる名将ルシェンブルゴの意志は、確実に選手たちに浸透しているようだ。 写真; 22分、先制ゴールを決めて喜びを爆発させるFWホドリーゴ・タバタ ( サントス ) 。
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