Campeonato Carioca 2006 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜 そのとき誤審はあったのか。トゥッタのゴールで 2-2 のエンパテ。
後期リオ杯 第5節
フルミネンセ 2-2 ボタフォゴ リオ・デ・ジャネイロ州選手権の後期リオ杯は、3月11〜12日に第5節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた「クラシコ」 フルミネンセ×ボタフォゴ は、FWトゥッタのゴールで同点に追いついたフルミネンセが 2-2 の引き分けにもちこんだ。 試合は、ボタフォゴが主導権を握り、フルミネンセが食い下がる展開になった。開始1分の速攻を封じたボタフォゴは6分、FWドドーのパスを受けたMFゼ・ホベルトがゴール左隅にシュートを決めて先制。しかしフルミネンセも、MFペトコヴィッチを起点とする攻撃からMFマルコンがゴールを決めて、22分に同点とする。ところがその3分後にボタフォゴは、左サイドを駆け上がったDFビウのクロスをFWフェリッピ・アドンが頭で押し込んで再びリードを奪った。 後半、疲れの色が見え始めたフルミネンセはファウルで相手をとめはじめ、イエローカードをもらう。フルミネンセは劣勢を覆せずにいたが、FWクラウジオ・ピッチブウのシュートがバーに当たって跳ね返ったところに、FWトゥッタが詰めて87分にフルミネンセが同点に追いつき、引き分けで試合はその幕を下ろした。 フルミネンセは、開始1分にはMFマルコンが鋭いシュートを放ち、キーパーが弾いたところにFWトゥッタが詰めたがゴールを奪えず、先手をとることはできなかった。後半にはイエローカードを4枚ももらうなど、内容、質ともにボタフォゴ以下で、明らかに劣勢だった。だが、運や主審の判定にも助けられ、かろうじて引き分けにもちこむことができたフルミネンセ。昨年の州選手権王者としての貫禄は見受けられないが、負けなかったのだから結果オーライとすべきか。 試合後のボタフォゴ陣営は、釈然としない態度をあからさまに示した。その理由は、81分に怒った出来事にあった。ドリブルでペナルティエリア内に侵入したMFルッシオ・フラービオを、MFホーメウが倒す。ホーメウのチャージはボールでなく相手の脚を狙ったものだった。ところが、主審はこのファウルを認めず、ボタフォゴにPKを与えなかった。ボタフォゴは激しく主張したが判定は覆らなかった。もしここでPKが与えられていれば、ボタフォゴは3点目を得られたかもしれないし、勝利していたかもしれない。だからこそ、このときのジャッジに納得できなかったのである。誤審が招いた引き分けを、ボタフォゴが受け入れたがらないのも無理はない。
写真右上; 87分、土壇場で同点弾を決めたFWトゥッタ ( フルミネンセ / 写真右 ) 。
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