Campeonato Mineiro 2006 〜ミナス・ジェライス州選手権〜 宿敵を破ったクルゼイロ、4年連続の決勝進出!
準決勝 2nd.Leg クルゼイロ 2-0 アトレチコ・ミネイロ
ミナス・ジェライス州選手権は、3月26日に準決勝 2nd.Leg が行われた。州都ベロ・オリゾンチのミネイロンで行われた「クラシコ」 クルゼイロ×アトレチコ・ミネイロ は、完璧な試合運びでクルゼイロが宿敵を撃破。2試合合計 4-2 でクルゼイロが4年連続の決勝進出を果たした。 試合は、互いに慎重な立ち上がりをみせ、序盤は得点を予感させる場面が少なかった。試合が動いたのは38分。MFフランシスマールを倒したMFアリッシオが2度目の警告で退場になると、試合の流れは数的有利のクルゼイロに傾いた。そして40分、ゴール前に飛び込んだMFワグネールが浮き球でシュートを決めて、クルゼイロが先制した。だが後半に入るとクルゼイロも一人の退場者を出し、試合の行方はわからなくなる。不穏な空気を一蹴する次の1点を決めたのはMFフランシスマール ( クルゼイロ ) だった。ゴール前に送られたボールに右サイドから走りこんでの見事なゴールで、74分に追加点を奪ったクルゼイロ。アトレチコ・ミネイロの戦意をそぎ落とすゴールで試合を決定づけた。 クルゼイロは、この勝利で4年連続の決勝進出を果たした。過去3度のうち、2004年を除いて2度優勝している。永遠の宿敵アトレチコ・ミネイロが落ちぶれた今、同州に敵はいない。連覇の可能性は充分にある。しかし、内部事情は平和でない。FWアラウージョ ( 元ガンバ大阪 ) の長期離脱に加えて、パウロ・セーザル・グスモン監督にはコリンチャンスから監督就任のお声がかかっている。不安要素を取り除く意味でも、この州選手権で優勝することが非常に重要であることは間違いない。 対するアトレチコ・ミネイロは、昨年に続いて準々決勝での州選手権敗退が確定してしまった。2年前の決勝を合わせると、同じ相手に3年連続の敗退という屈辱。優勝にあと一歩が届かないのである。ブラジル全国選手権でも2部を戦う今年は、州選手権で結果を残して弾みをつけたかったところなのだが…。トニーニョ・セレーゾを初め、MFジウベルト・シウバ ( アーセナル ) 、DFクラウジオ・カカーパ ( リヨン ) 、DFシシーニョ ( レアル・マドリー ) といった名手を輩出した面影は、今の彼らには感じられない。ブラジル全国選手権初代王者のプライドは、すでに失われているのだろうか。 写真; 40分に流れを引き寄せる先制点を決めたMFワグネール ( クルゼイロ ) 。
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