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Campeonato Mineiro 2006 〜ミナス・ジェライス州選手権〜

ベロ・オリゾンチを二分する宿命の対決。両者一歩も譲らずエンパテ。
準決勝 1st.Leg アトレチコ・ミネイロ 2-2 クルゼイロ

 ミナス・ジェライス州選手権は、3月19日に準決勝 1st.Leg が行われた。州都ベロ・オリゾンチのミネイロンで行われた「クラシコ」 アトレチコ・ミネイロ×クルゼイロ は、一進一退の攻防を経て 2-2 で引き分けた。

 試合は、永遠のライバル同士がしのぎを削る密度の濃い一戦だった。開始から飛ばしたクルゼイロは、7分に先制。左に流れたFWジオバンニ・エウベルが中央にクロスを入れると、ゴール前に飛び込んだMFフランシスマールが右足のインステップで綺麗に合わせた。11分にもDFレアンドロ・ボンフィンが直接フリーキックを枠内に飛ばすなど、クルゼイロはその後も攻め立てた。だが反撃のチャンスを狙っていたアトレチコ・ミネイロは、22分に同点に追いつく。FWチアーゴ・カバウカンチが左サイドからペナルティエリア内に侵入して相手キーパーを引きつけると、ゴール前でフリーのDFホドリーゴ・ジーアスにラストパス。DFホドリーゴ・ジーアスは宿敵への恨みを込めて豪快にシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
 同点に追いつき勢いにのったアトレチコ・ミネイロは、27分、32分と立て続けに決定的なチャンスをつくった。しかし、次の1点はクルゼイロが奪った。38分、MFジョナタンが右サイドを突破。ジョナタンのパスを受けたFWジオバンニ・エウベルは、シュートとみせかけてFWジウにスルーパスを出した。FWジウはこれをゴール左隅に流し込んで、クルゼイロが再びリードを奪った。
 だが、試合をあきらめていなかったアトレチコ・ミネイロは、後半開始早々速攻をしかけた。MFエーデル・ルイスのパスを受けたFWハモンがゴール前に持ち込んでシュートを決め、46分にアトレチコ・ミネイロは再び同点とする。その後も、互いに攻め合い勝利を狙ったが、両者ともあと1点が遠く 2-2 で引き分けた。勝敗の行方は 次週の 2nd.Leg に持ち越された。

 昨年のブラジレイロンで2部降格が決まったアトレチコ・ミネイロは、FWウェズレイ、FWマルケスら昨年の主力をJリーグに放出し、戦力は明らかに落ちている。それでもミナス・ジェライス州内では強豪の彼ら。ましてや宿敵クルゼイロにだけは絶対に負けるわけにはいかないはず。総合力でクルゼイロに劣るだけに、この試合は勝利で終えたかったところであろうが、引き分けなら及第点だ。次の 2nd.Leg でクルゼイロを撃破せよ。ブラジレイロンでの屈辱を少しでもやわらげるためにも、アトレチコ・ミネイロは州選手権で優勝を目指す。

 対するクルゼイロも、FWアラウージョを故障で欠くなど戦力面では決して完璧とはいえない状態にある。2003年の「三冠」も今は昔。現在はFWジウ、FWエウベルといったスターに頼らざるをえない。この日の試合では、前半は主導権を掌握し、ゴールも2点以上とれていたと言えるほど攻めていた。とくに元バイエルン・ミュンヘンのFWジオバンニ・エウベルは2アシストとチームに貢献した。まだチームとしては盤石でないが、実力では今のクルゼイロはアトレチコ・ミネイロよりも上だ。次節 2nd.Leg 、クルゼイロにも勝機は充分ある。

 写真; 相手の寄せをふりきってドリブルを仕掛けるFWジウ ( クルゼイロ / 写真右 ) 。


ミナス・ジェライス州選手権 2006 準決勝 1st.Leg (19/03/2006)
アトレチコ・ミネイロ 2-2 クルゼイロ
ブルーノ GK ファービオ
リーマ
( ゴメス )
マルコス
レアンドロ・カスタン
ホドリーゴ・ジーアス
( ホドリーゴ・シウバ )
DF ジョナタン
エドゥー・ドラセーナ
モイセス
ジョニウソン
ハファエウ・ミランダ
マルシオ・アラウージョ
エベルトン
( エーデル・ルイス )
ビセンチ
MF ファービオ・サントス
フランシスマール
( ケルロン )
レオナルド・ボンフィン
ハモン
チアーゴ・カバウカンチ
FW ジウ
ジオバンニ・エウベル
( ジエーゴ )
( アンドレ・レオーニ )
ホドリーゴ・ジーアス 22
ハモン 46
ゴール 07 フランシスマール
38 ジウ
レアンドロ・カスタン
マルシオ・アラウージョ
ハモン
イエロー
カード
フランシスマール
レアンドロ・ボンフィン
ジエーゴ
レッド
カード
レアンドロ・ボンフィン
主審; アウバーロ・アゼレード・ケーリャス
スタジアム; ミネイロン ( ベロ・オリゾンチ )
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