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Campeonato Gaucho 2006 〜ヒオ・グランジ・ド・スウ州選手権〜

イタリアでザーゴと呼ばれた男、引退か?

 その昔、イタリアのASローマで「ザーゴ」という選手名でプレイしていたこともあるDFアントーニオ・カルロスが、現役を引退するかもしれないという。

 36歳のDFアントーニオ・カルロスは、パウメイラス時代にDFホベルト・カルロスとともに一躍注目を浴びた選手。一時は柏レイソルでプレイしていたこともあり、日本でもお馴染みの選手であろう。その後移籍したASローマ ( イタリア ) では「ザーゴ」と呼ばれ人々に親しまれた。ベジクタシュ、サントスを経て、現在はヒオ・グランジ・ド・スウ州のジュベントゥージに所属している。

 そのアントーニオ・カルロスが試合中に人種差別発言をしたことが問題となり、同州のスポーツ裁判所でふるいにかけられた。同選手の弁護を務めた弁護士は、証拠ビデオの提出など原告側に抵抗したが、判決は有罪。アントーニオ・カルロスは、120日間の公式戦出場停止処分という重い罰を科せられた。
 しかし、当初は出場停止の期間が540日間との憶測もあったせいか、勝訴した原告側は「処罰が軽い」と話しているという。

 いずれにせよ長期間の出場停止処分が科せられたアントーニオ・カルロス。サッカー選手としては高齢の36歳で4ヶ月もの出場停止処分というのは、本人にとってはあまりに過酷な罰だったようで、同選手は「今後について家族と相談したい」と語っているという。

 現地の報道では精神的に憔悴しているというアントーニオ・カルロス。選手としての現役続行にもやる気を失っていると言われている。つまり引退を考えているということだ。「ザーゴ」と呼ばれた男の現役生活は、自然消滅のような寂しい形でその幕を下ろすのか。

2006年3月17日
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