元ブラジル代表のFWホマーリオ ( バスコ・ダ・ガマ ) が、同世代のヘナット・ガウーショ監督に強い不満を感じていることが明らかになった。

　事の発端は、先のリオ・デ・ジャネイロ州選手権後期リオ杯の第３節のこと。フルミネンセとのクラシコで先発出場したFWホマーリオが、後半途中にサブの選手と交代させられ、90分間プレイできなかったことに不満を感じたことで、事態が浮き彫りになった。

　現在、生涯通算1,000ゴールを目指しているFWホマーリオにとって、公式戦の１分１秒が大事な"機会"となっている。このひとつの目的のためにチームも全面的にバックアップをしている最中、フルミネンセとのクラシコという重要な試合で途中交代をさせられたことが気にくわなかったという。

　公の場では言わず語らずのホマーリオだが、親しい友人などには「フルミネンセを倒すために必要なのは俺だろう。俺を90分出さない理由がわからない」と監督の采配を批判したとの憶測も流れている。これを受けて同監督には早急な対応が必要になった。そして、ヘナット・ガウーショはFWホマーリオとの話し合いの機会を個別にもうけることにした。

　「現状では互いに何を考えているのかが理解できていない。私は本音を彼に伝えないといけないが、私もまた彼の本音を聞いておかなければならない。コミュニケーション不足だったと反省している」と述べているヘナット・ガウーショ監督。ホマーリオとの溝は埋まるのか。