現在サンパウロ州選手権で首位を走る名門サントス。そこで背番号10を身につけているMFホドリーゴ・タバタ ( 日系三世 ) が、今の心境を語った。

　先の第14節でトニーニョ・セレーゾ率いるグアラニーを相手にまさかの敗戦を喫し、一部サポーターが憤慨してるサントス。２位サンパウロ、３位パウメイラスとの勝ち点差は２に縮まっており、この週末の結果次第では、首位陥落の可能性も充分ある。
　危機感を募らせているホドリーゴ・タバタは、「この州選手権では絶対に優勝したいんだ。次のイトゥアーノ戦はビラ・ベウミーロでの試合だから、絶対に負けるわけにはいかない」と語っている。実はサントスは1984年以来、実に21年間もサンパウロ州選手権で優勝していない。州選手権での優勝は、ホドリーゴ・タバタの想いだけにあらず。22年越しのサントスの悲願でもある。

　昨年はゴイアスで背番号10を身につけ、そして今年はサントスの背番号10を身につけているホドリーゴ・タバタ。昔は己の喜怒哀楽に忠実でしばしば失言も残した彼も、今ではチームのために尽力することを誓っている。プレイに比例して、精神面での成長もうかがえる。