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Campeonato Paulista 2006 〜サンパウロ州選手権〜

ヒカルド・オリベイラ、レンタルでサントスへ。

 昨年 UEFAチャンピオンズリーグ ( 対チェルシー戦 ) の試合中にひざに大けがを負い、ワールドカップ出場も絶望と報道されていたFWヒカルド・オリベイラ ( ブラジル代表 ) が、3ヶ月間のレンタルで古巣のサントスへと移籍することになった。サントスのマルセーロ・テイシェイラ会長がこれを公表した。

 ヒカルド・オリベイラは、昨年カルロス・アウベルト・パヘイラ監督の目に留まり、憧れのセレソンの仲間入りを果たしている。クラブチームではレアル・ベティス ( スペイン ) に所属しており、負傷するまではベティスでレギュラーの座を獲得していた。
 ところが、負傷によってポジションを他の選手に取って代わられてしまった。代表ではFWフレッジ ( リヨン ) が台頭しており、ヒカルド・オリベイラの代表レギュラーは決して安泰でなくなっている。そのため代表の最終招集のある5月15日までの間に、より多く試合に出場してパヘイラ監督にアピールしたいと考えたようだ。これが、ヒカルド・オリベイラのサントス行きを現実のものにした。

 わずか3ヶ月のレンタル移籍とはいえ、受け手側のサントスにもメリットはある。現在のサントスは前線の人材不足に悩んでおり、司令塔のMFホドリーゴ・タバタを前線に配置するなど、ルシェンブルゴも頭を痛めていた。ここにヒカルド・オリベイラが加入すれば、ジェイウソンと前線を形成し、トップ下にホドリーゴ・タバタを置く魅力的なトライアングルが実現するのだ。

 かくして、双方の利害関係が一致する「理想的な移籍」が実現した。これに比例して、サントスの州選手権優勝も理想通りとなるか。

2006年3月10日
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