アントーニオ・ロペス監督が辞任したコリンチャンスが今、揺れている。次の監督が正式に決まらず、臨時監督としてアデマール・ブラーガ氏を抜擢したが、一連の監督人事に選手たちが不満を感じているなどとメディアが報じたことによるものだ。

　不満を感じているなどと新聞に書かれた当のMFヒカルジーニョ ( ブラジル代表 ) は、なかば困惑気味の表情でテレビのインタビューに応じた。
「アントーニオ・ロペスの辞任はすごくショックだったけど、こういうときだからこそチームはひとつにならないといけないと思ってる。ぼくが臨時監督のアデマール・ブラーガ氏の存在をよく思っていないとかいろいろ言ってるけど、そんなことはまったくない。むしろ彼に敬意を払ってるぐらいだよ。こんな大変な時期に監督になったんだからね」

　報道によると、ヒカルジーニョ意外にも、カルロス・アウベルト、ハファエウ・モウラ、ハビエル・マスチェラーノ、ホージェルといった主力がチームを批判していると書かれてある。また、この報道を知った臨時監督のアデマール・ブラーガ氏も動揺しているらしく、コリンチャンスの新たな船出は順風満帆とはいかなさそうである。