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Campeonato Paulista 2006 〜サンパウロ州選手権〜

そして反旗は翻される。カルロス・アウベルト、コリンチャンスを離脱か?
銀河系軍団の不協和音 第二幕

 豊富な運動量でジョゼ・モウリーニョ ( 現チェルシー監督 ) からも絶大な信頼を得ていたMFカルロス・アウベルトが、所属するコリンチャンスでの境遇に不満を募らせていることがわかった。そして、彼のもとにはフラメンゴとフルミネンセから非公式のオファーも届いているという。

 カルロス・アウベルトは2004年にFCポルトで活躍。デコ ( ポルトガル代表 ) 、ベネディクト・マッカーシー ( 南アフリカ代表 ) らとともに、UEFAチャンピオンズリーグで優勝を飾った。同年のトヨタカップではオンセ・カルダス ( コロンビア ) も破って世界一のクラブに輝いている。この活躍が認められてコリンチャンスに移籍。昨年はコリンチャンスの優勝にも大きく貢献した。
 また、その一方ではジーコ日本代表監督の息子と仲が良く、幼少時によく遊んでいたことから、カルロス・アウベルトはジーコ本人とも親密な間柄を築いている。2004年のトヨタカップ、ジーコがカルロス・アウベルト目当てで横浜を訪れたのは知る人ぞ知る話である。

 ジーコから「きみはセレソンに名を連ねるだけの実力をもっている」と言われ、自信をつけたはずのカルロス・アウベルトだが、今年のコリンチャンスでは途中出場要員に格落ちしている。相次ぐ大型選手の補強が、カルロス・アウベルトをピッチからベンチへと追いやってしまったのだ。カルロス・アウベルトは、クラブの今の扱いに不満を感じているらしく、試合に出られないのなら移籍も視野に入れることを考え始めたという。
 ちなみに、この手の不満を感じた選手はカルロス・アウベルトが初めてではない。FWジウは東京ヴェルディを経てクルゼイロへ。"ヒバウド二世"と呼ばれた期待の若手FWジョもまたクラブに軽視されてベンフィカへと移籍した。現有戦力でも、昨年とは違う扱いを受けているMFホジネイが先月周囲に不満を漏らすなど、コリンチャンスに反旗を翻す選手の数は増える一方だ。

 フラメンゴのマルコス・ブラージ会長はカルロス・アウベルトに興味があることをにおわせる発言をしたが、正式なオファーはまだ出していない。フルミネンセも同様に興味はあれどオファーは発せずといったところのようである。
 移籍に関しては、選手への給料未払いが解決していないフラメンゴよりも、フルミネンセのほうが現実的ではある。カルロス・アウベルトに正式なオファーが届いたとき、彼のコリンチャンス離脱は決定的になるだろう。

 写真; コリンチャンスでの現状に不満を感じているMFカルロス・アウベルト ( コリンチャンス ) 。

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