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Campeonato Paranaense 2006 〜パラナエンセ州選手権〜

パウロ・アウトゥオーリ、MSI の申し出を完全拒否

 現在、鹿島アントラーズの監督に就任し、Jリーグで奮闘中のパウロ・アウトゥオーリ監督が、コリンチャンス新監督のオファーを断固として拒否した。

 パウロ・アウトゥオーリは昨年、エメルソン・レオンの離脱に合わせてサンパウロの監督に就任し、コッパ・リベルタドーレス、世界クラブ選手権の2冠に輝いた。この栄誉は世界中から注目を浴び、欧州からも熱烈なラブコールを受けたが、同氏はトニーニョ・セレーゾの後を継ぐかのようにして鹿島アントラーズを指揮する道を選択している。

 そんなアウトゥオーリに白羽の矢を立てたのが、現在監督人事で迷走中のコリンチャンスだった。コリンチャンスは現在、アントーニオ・ロペス監督の去就や、マルシオ・ビッテンコウルチの就任など、あらぬ噂が絶えない不安定な状況にある。ここで MSI は、チームを盤石なものとすべく"良き人材"を模索。その結果、パウロ・アウトゥオーリが適任と思ったようだ。

 しかし、まだJリーグでの経験こそ浅いものの、日本の環境や鹿島での監督業を気に入っているというアウトゥオーリは、鹿島アントラーズでの仕事をまっとうしたいとの思いを強くもっているようだ。アウトゥオーリは取材に対して「私は鹿島での仕事を最後まで貫きたい。志なかばで離れるようなことはしたくない」と語っており、MSI からのオファーも断固として拒否する姿勢を示している。
 この件についてアウトゥオーリは、「MSI が提示したオファーは素晴らしいものだ。待遇面にも何ら不満を感じない。ただ、監督はカネだけでやるものではないと考える。私はこのオファーを受ける以前に鹿島からオファーをもらっていた。あのトニーニョ・セレーゾが指揮したクラブの後を継げるなんて、これほど幸運なことはない。だから私はこのチャンスを逃したいとは思わない」と語り、事実上 MSI に絶縁状を叩きつけている。

 ただし、アウトゥオーリは、MSI が鹿島以上の環境をコリンチャンスで用意した場合に限り、そのオファーに応じる可能性もあると述べている。資金力ではロマン・アブラモヴィッチにもひけをとらないMSI 。アウトゥオーリ獲得を狙う MSI の動向には、まだ何らかの進展がありそうだ。

2006年3月14日
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