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Primera Liga Argentina 2005/2006 Clausura -アルゼンチン1部リーグ-

チーム力も内容もほぼ互角。そして結果は引き分け。
後期 第12節 ニューウェルス 1-1 ボカ・ジュニオールス

 アルゼンチン1部リーグは、3月28〜29日に後期第12節が行われた。ロサーリオのエスターディオ・エル・コロッソで行われた ニューウェルス×ボカ・ジュニオールス は、両者一歩も譲らず 1-1 で引き分けた。この結果、ニューウェルスは3日前に奪った首位の座からあっけなく滑り落ちた。

 試合は、優勝を狙う両者の気迫が互角にぶつかり合う内容だった。開始早々の2分、MFフェルナンド・ガーゴのパスを受けたFWロドリーゴ・パラシオが角度のないところからシュートを放つも、GKフスト・ビージャルのファインセーブに阻まれる。ボカは13分にも決定機をつくったが、これも決めきれずもたもたしていると、17分にはFWアリエル・オルテガのチャンスメイクからFWイグナッシオ・スコッコが決定的なシュートを放つなど、ニューウェルスも臆することなく攻め立てた。
 試合が動いたのは後半。62分にFWオルテガが左サイドを駆け上がったDFディエーゴ・ガビランにパス。ガビランの折り返しをMFフェルナンド・ベジュッチが決めて、ニューウェルスが先制点を奪った。ところが、直後に反撃に転じたボカは65分のFWロドリーゴ・パラシオのゴールで同点に追いついた。その後、試合終了まで両者ともに勝利を狙ったが、気合いも内容も互角のまま 1-1 で引き分けた。

 ニューウェルスは、漁夫の利で得た首位の座をわずか3日で明け渡してしまうという悔しい引き分けに終わった。オルテガとスコッコの強力2トップは迫力十分だが、強豪との戦いではやや萎縮しているようにも見受けられる。後期開幕当初は好調だったFWイグナッシオ・スコッコが、ここ数試合ゴールを決めていない点も気になるところ。ニューウェルスが優勝を狙うために必要なのは、ビッグクラブに臆さない度胸なのではないだろうか。

 対するボカ・ジュニオールスは、勝ちに等しい引き分けの勢いをそのままに勝利を狙ったが、こちらもまた勝ち越すには至らなかった。先制された直後の同点劇にこそ可能性を感じたが、それ以後は単調な攻めに終始した。トヨタカップを制した過去を持つ名門に、言い訳は許されない。前半のうちに奪えたはずの1点を逃したことが、引き分けにつながったのだ。これで上位の不覚に期待する他力本願でしか優勝が届かなくなったボカ。彼らの至上命題は、格下との対戦で星を落とさないこと。これに尽きる。

 写真; 得意のドリブルで相手のマークを振り切ろうとするFWアリエル・オルテガ ( ニューウェルス / 写真左 ) 。


アルゼンチン1部リーグ 2005-2006 後期 第12節 (29/03/2006)
ニューウェルス 1-1 ボカ・ジュニオールス
フスト・ビージャル GK パブロ・ミリオーレ
ディエーゴ・ガビラン
ガストン・アギーレ
ニコラス・スポッジ
ヘルマン・レー
DF ウーゴ・イバーラ
マティアス・シルベストレ
ダニエル・ディアス
クラウディオ・モレル・ロドリゲス
マウロ・セーハス
アリエル・サパータ
クラウディオ・ウサイン
フェルナンド・ベジュッチ
( アドリアン・ペラルタ )
MF パブロ・レデスマ
フェルナンド・ガーゴ
ダニエル・ビロス
( ネリ・カルドーソ )
フェデリコ・インスーア
( ギジェルモ・マリーノ )
アリエル・オルテガ
イグナッシオ・スコッコ
( ウーゴ・コラーセ )
FW ロドリーゴ・パラシオ
( ギジェルモ・バロシュケロット )
マルティン・パレルモ
フェルナンド・ベジュッチ 62 ゴール 65 ロドリーゴ・パラシオ
アリエル・オルテガ イエロー
カード
クラウディオ・モレル・ロドリゲス
ロドリーゴ・パラシオ
ネリ・アルベルト・プンピード 監督 アルフィオ・バシーレ
主審; エクトール・バルダッシ
スタジアム; エスターディオ・エル・コロッソ ( ロサーリオ )
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