Primera Liga Argentina 2005/2006 Clausura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 強豪ボカに為す術なし。シメオネの悩みは増えるばかり。
後期 第8節 ラシン・クルブ 0-3 ボカ・ジュニオールス
アルゼンチン1部リーグは、3月4〜5日に 2005-2006 シーズンの後期第8節が行われた。ブエノスアイレスのエスターディオ・シウダー・デ・ラ・プラータで行われた ラシン・クルブ×ボカ・ジュニオールス は、後半にたたみかけたボカが3点を奪って快勝した。 試合は、ボカが一方的に攻める場面が目立った。前半は両者ともに中盤でボールを奪い合い決定機も少なかったが、後半に入るとボカが攻め立てた。MFフェルナンド・ガーゴからのパスを受けたMFフェデリコ・インスーアが、ペナルティエリア内の左側でボールをキープして逆サイドにパスを供給。それをFWマルティン・パレルモが押し込んで47分にボカは先制した。その後、67分にはMFインスーアが右サイドからゴール前に切り込んで2点目となるゴールを奪うと、81分にはFWマルセーロ・デルガードが追加点を奪取し、ラシンの息の根を止めた。 ラシン・クルブは、前節からシメオネ ( 元アルゼンチン代表 ) が指揮を執りはじめたが、依然として結果の伴わない苦しい日々が続いている。クラブとしては、低迷するチームを復活させる目的でシメオネの監督就任の時期を早めた。ところが、この選択はシメオネの構えていたポジションに穴を開けてしまい、そこをボカに何度も突かれてしまったのである。コーチのマティアス・アルメイダを含めて、まだ現役でもやれる代表クラスの者は皆スタッフという皮肉。ラシンは浮上するきっかけをつかめるのか。 一方ボカ・ジュニオールスの状態は決して悪くない。後期開幕当初は負傷で戦列を離れていたMFフェルナンド・ガーゴは中盤の底から広くボールを散らした。これがボカの主導権掌握に結びついた。後半エンジンのかかったチームは効率よく3点を得て勝利したボカ。イレブンのバランスも悪くなく、前後期連覇もありえる。 写真; 空中戦で競るMFダニエル・ビロス ( ボカ / 写真上 ) 。
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