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Seleccion de Argentina 〜アルゼンチン代表〜

マラドーナのイチ押しはベロン

 アルゼンチンの英雄ディエーゴ・マラドーナが、今のアルゼンチン代表に必要な選手の筆頭に、MFファン・セバスティアン・ベロン ( インテルナツィオナーレ・ミラノ ) の名前を挙げた。この発言に最も食いついたのは、アルゼンチンの国内メディアだった。

 つい先日、マラドーナは「現役時代の俺に似てると言われれば、似てるかもな」とFWリオネル・メッシを絶賛するコメントを発したばかり。それが一転、メッシよりもアルゼンチン代表に必要な選手がいるとの考えを示した。

 そのマラドーナが代表復帰を願ってやまないのは、MFベロンだった。現在のアルゼンチン代表は、ホセ・ペッケルマンが絶対の信頼を寄せるMFファン・ロマン・リケルメを軸に動いており、アイマールやベロン、ガジャルド、ガーゴ、オルテガなど、リケルメに代われるはずの司令塔にチャンスが巡ってこないのが現状である。
 ペッケルマンの考える「リケルメ中心体制」には、かねてから賛否両論が飛び交っているが、マラドーナの発言を機に事態が動く可能性も出てきたと言えるのではないか。

 マラドーナは、次のように述べている。
「べつにペッケルマンの采配がおかしいとか、リケルメに素質がないとか言ってるわけじゃない。ただ、私が思う最優秀アルゼンチン人は、ベロン以外には考えられないんだ。リケルメを中心にチームをつくってる今の代表も興味深いけど、リケルメが壊れたときのことも考えたとき、ベロンのような選手が必要になるときが来るはず。だから、ベロンは23人のうちの1人に入れておきたいね。俺が監督なら確実にベロンを代表に呼ぶんだけどな」

 この発言の内容を知ったペッケルマンの胸の内に、何か変化は訪れるのか。

2006年3月17日
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