Copa TOYOTA Libertadores 2006 〜コッパ・リベルタドーレス〜 テベスは不発。そしてキンテーロスに苦しめられ引き分け。
グループ4 第2節 コリンチャンス 2-2 ウニベルシダー・デ・カトーリカ
コッパ・リベルタドーレスは、2月21〜23日にグループリーグ第2節が行われた。ブラジルはサンパウロのパカエンブーで行われたグループ4の コリンチャンス×ウニベルシダー・デ・カトーリカ は、FWホルヘ・キンテーロスの2点でウニベルシダー・デ・カトーリカが価値ある勝ち点1を手にした。 試合は、コリンチャンスにとって悔しい一戦になった。序盤ピンチをしのいだコリンチャンスは、14分にコーナーキックのこぼれ球を拾ったDFコエーリョがペナルティエリア内に進入すると角度のないところからシュートを放った。これはGKブリュバシッチに阻まれたが、その跳ね返りをMFホージェルが押し込んで先制した。ところが、ウニベルシダー・デ・カトーリカも51分にFWホルヘ・キンテーロスがコーナーキックに合わせて同点とすると、60分に突き放された直後の62分にまたもFWホルヘ・キンテーロスがクロスに合わせて再び同点に追いついた。試合はそのまま 2-2 で引き分け、ウニベルシダー・デ・カトーリカにとっては良い形で試合を終えることができた。一方、勝てたはずのコリンチャンスにとってはもどかしい結果に終わった。 コリンチャンスは、膝の靱帯損傷で長く戦列を離れていたMFホージェル ( 元ブラジル代表 ) が戦列に復帰。テベス、ニウマール、ヒカルジーニョの3人とともに織りなす豪華な布陣を、地元紙は「コリンチャンス版 魔法のカルテット」ともてはやした。しかし、この布陣はまだ出来上がったばかりで、数もこなしていない未熟なもの。セレソンの「魔法のカルテット ( ホナウジーニョ・ガウーショ、カカー。ホナウド、アドリアーノ ) 」とは完成度でははるかに劣るのは当然だ。世間が騒ぎ立てず、このカルテットの成熟をじっくりと見守るべきだと思われる。 この試合ではリードを守りきれないもどかしい内容に終わったが、MFカルロス・アウベルトやFWハファエウ・モウラを控えにまわせる厚い選手層はこのチームの強みでもある。まずはグループリーグの突破をめどに構想を練ることだろう。 対するウニベルシダー・デ・カトーリカは、開始早々、サイドでボールを受けたFWイグナッシオ・キンテーロスが中に切れ込んで低い弾道のシュートを放つなど、試合の入り方では明らかにコリンチャンスよりも分があった。序盤の良いリズムの時間帯に先制点を奪っておけば、彼らに勝利が舞い込む確率も上がっていたはずだ。昨年から主軸として活躍しているFWホルヘ・キンテーロスの活躍は見事だったが、彼だけではどうにもならない。チームとして勝利を欲する強い気持ちが求められる。 写真; 角度のないところからシュートを放ったFWカルロス・テベス ( コリンチャンス ) 。しかし、このシュートはGKブリュバシッチの前に阻まれてしまった。
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